日本オリンピック委員会(JOC)は10月14日(月・祝)、スポーツ庁、日本スポーツ振興センター、日本スポーツ協会などと共催で、令和元年度「体育の日」中央記念行事を開催しました。今年で11回目を数える「体育の日」中央記念行事は、1964年に開催された東京オリンピックを記念し、国民がスポーツに親しみ健康な心身を培うという趣旨で祝日に制定された「体育の日」に開催しています。
会場となった東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)、国立スポーツ科学センター(JISS)などには、56人のオリンピアン、パラリンピアン、アスリートが集い、のべ12,540人の参加者とともにスポーツ教室などさまざまなプログラムを楽しみました。
会場となった東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)、国立スポーツ科学センター(JISS)などには、56人のオリンピアン、パラリンピアン、アスリートが集い、のべ12,540人の参加者とともにスポーツ教室などさまざまなプログラムを楽しみました。
JISSの陸上トレーニング場で行われた開会式では、主催者を代表して亀岡偉民文部科学副大臣が台風19号で亡くなられた方にお悔やみと被害に会われた方々へお見舞いの言葉を述べたのち、「今日はオリンピック、パラリンピックで活躍したアスリートの皆さんと触れ合える貴重な1日です。また、普段では体験できないさまざまなスポーツに体験できるチャンスです。ぜひ、多くのスポーツにチャレンジしてください」とあいさつし、開会宣言を行いました。
続いて、小塚崇彦さん(スケート/フィギュアスケート)、海堀あゆみさん(サッカー)、三宅克己さん(車いすバスケットボール)ら参加アスリート、ゲストのお笑い芸人らを紹介。最後に、東洋大学チアリーディングサークル「MINNIES(ミニーズ)」の2名がステージ上に立ち、参加者全員でストレッチやエアロビクスの要素が入った準備体操やゲーム形式の運動で体を温めました。
午前中はJISSで「レッツ・チャレンジ!おもしろスポーツ」として、スポーツチャンバラ、スポーツウエルネス吹矢、ダーツ、ビリヤード、キンボール、ブーメランなどの体験会を実施。子供たちが興味津々で体験するなか、武田大作選手(ボート)、中山英子さん(スケルトン)、篠原謙生選手(ドッジボール)らもいっしょに参加し、普段とは違うスポーツを楽しんでいました。
他にもJISS内では、親子で上体起こし、反復横跳びなどに挑戦する「新体力テスト」や、トップアスリートも練習に活用しているモーションキャプチャー、形態測定を体験できる「キッズ・スポーツ科学ランド」が行われました。
午前の部終了後には「憩いの広場」で「アスリート・パフォーマンスステージ」が行われ、アスリートを代表して杉本美香さん(柔道)、荻原次晴さん(スキー/ノルディック複合)、田口亜希さん(パラ射撃)、根木慎志さん(車いすバスケットボール)が参加。「スポーツをやっていてハンパなかった瞬間」をテーマにしたトークコーナーでは、根木さんが2000年シドニーパラリンピックで地元オーストラリア代表と対戦した際のエピソードを紹介し、「とにかく応援の声がすごかったですね。オーストラリア代表を応援していた声だったと思うのですが、僕たち日本代表も応援してもらえている気持ちにもなりましたので、ぜひ皆さん、来年の東京2020大会では大きな声で選手を応援してください」と、応援の力の大きさが後押しになると述べました。
また、子供たちへのメッセージとして、杉本さんは「スポーツで得られるものはたくさんあります。ぜひたくさん体を動かしてください」、田口さんは「東京2020大会はもう来年です。皆さんといっしょに盛り上げていきたいと思いますし、オリンピックもパラリンピックもぜひ会場に来てください」と述べ、最後に荻原さんが「スポーツだけではなく、自分が好きなものを見つけたら、それをとことんやってください」と伝えました。
憩いの広場ではアスリート、お笑い芸人、子供たちがチームを組んでアスリートクイズにチャレンジするなど、様々なプログラムが行われました。
■オリンピックメダリストたちが子供たちを熱心に指導
午後からは、各競技のトレーニング施設でアスリートが講師となってスポーツ教室が開かれました。
味の素トレセンではバレーボール、バドミントン、バスケットボール、ハンドボールの球技や、柔道、レスリング、ボクシング、体操、ウエイトリフティングなどの教室を実施。球技では坂本清美さん(バレーボール)、永富有紀さん(バレーボール)、小磯典子さん(バスケットボール)らが指導し、スパイクやシュートの練習、ミニゲームなど実戦形式の練習が行われました。小原日登美さん(レスリング)、近藤亜美選手(柔道)、佐藤愛子さん(柔道)、成松大介選手(ボクシング)らは、スパーリング、乱取りの相手役を務め、子供たちにとっては貴重な体験となりました。休みなく子供たちのスパーリングパートナーを務めた小原さんは、教室の終わりに「皆さんを見ていたら、自分がレスリングを始めた小学校3年生当時のことを思い出しました。レスリングは一生懸命練習した分だけ強くなることができます。普段の練習にも一生懸命取り組んで、これからの夢や目標に向けて頑張ってください」と参加者にエールを送りました。
■さまざまなスポーツ教室、イベントで交流
一方、JISSではトランポリン、新体操、水泳の教室が実施され、新体操教室には今年9月に行われた世界選手権で金メダル1個、銀メダル2個を獲得するなど大活躍をした新体操日本代表「フェアリージャパン」メンバーの杉本早裕吏選手、横田葵子選手、熨斗谷さくら選手、竹中七海選手、鈴木歩佳選手が参加。未来のフェアリージャパンを目指す子供たちは、柔軟体操やクラブを使ったリレー形式のゲーム、フープなどの手具を用いた運動を楽しみました。
また、今年6月に竣工したばかりのナショナルトレーニングセンターイーストでは、車いすバスケットボール、フェンシング、アーチェリーの教室を実施。子供たちが参加できるスポーツ教室のほか、施設見学ツアーも行われました。
そのほか、右代啓祐選手が参加した陸上競技場での陸上競技教室をはじめ、赤羽スポーツの森公園競技場でのラグビーフットボール(タグラグビー)教室とドッジボール教室、味の素フィールド西が丘でのサッカー教室、屋内テニスコートでのテニス教室など、多彩なスポーツ教室が開催され、プログラム終了後も子供たちは記念撮影やサインをもらうなど、アスリートと最後まで交流を楽しんでいました。
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