日本オリンピック委員会(JOC)は2018年9月30日、岩手県雫石町の雫石町営体育館で「オリンピックデー・フェスタ in 雫石」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
雫石町では4回目の開催となる今回は、堀畑裕也さん、伏見知可子さん、松井裕好さん、ヨーコ・ゼッターランドさん、中村亜実さん、千田健太さん、小舘操さんの7人のオリンピアンが参加。雫石町在住の小学生及び山田町の小学生100名と交流しました。
開会式ではオリンピアンを代表してゼッターランドさんが「Hello Everybody。皆さん、こんにちは。オリンピアン7名は、皆さんとご一緒できることをとても楽しみにしてきました。スポーツを通じてうれしいと思えることは、国・学校・地域を超えてたくさんの人とつながることができて、たくさんの笑顔が生まれることです。今日、皆さんとご一緒できる縁をいただいたこと非常にうれしく思います。3時間後には、もっと笑顔になれるよう、楽しい一日になるよう皆さんと一緒に頑張りたいと思います」とあいさつしました。
開会式後、参加者はウォーミングアップのラジオ体操で体を動かしてから、7名のオリンピアンをキャプテンにオリンピックカラー5色のチームに分かれ、「手つなぎ鬼」「大玉ころがし」「5色玉入れ」「雑巾がけリレー」の4種目のスポーツプログラムを楽しみました。
各チームともに全力で戦った後は、一緒に過ごした証である記念撮影と「花は咲く」を参加者全員で合唱しました。
続いて行われた文化プログラム「オリンピアンとのQ&A」では、「セッターを選んだのはなぜですか?」「何歳からフェンシングを始めたのですか?」「挫折したことありますか?」「オリンピックはどんなものでしたか?」など、この日のために子どもたちが考えてきた多くの質問が寄せられました。
閉会セレモニーは、オリンピック同様にメダルセレモニーからスタート。参加者はオリンピアンと一緒に表彰台に上りました。次にオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を中村さんが紹介。次の開催会場の福島県双葉町へとつなげていくことを伝えました。
最後のオリンピアン全員からのあいさつでは、堀畑さんが「外の天気はすぐれなかったけれど、みんなの笑顔は晴天のように晴れやかでした。いろいろなスポーツをしている子、これからスポーツを始める子、苦しいこと・楽しいことがあると思います。それがスポーツで、続けるともっと楽しくなります。頑張ってください」と参加者にスポーツの魅力をあらためて伝えると、ゼッターランドさんからは「スポーツを通じて、素敵なご縁ができました。今日のことを思い出に、これから出会う人たちと笑顔が分け合えるようにたくさん縁を作ってください」、中村さんからは「夢・目標を持ってください。夢はあきらめなければ必ずかないます。頑張ってください」とメッセージが送られました。
セレモニーの最後には、「ハイタッチ」とサイン会を実施。参加者はオリンピアンに今日の感想などを伝え、最後の交流を楽しみました。
フェスタ終了後、オリンピアンたちは被災地を知る一環として、雫石役場の徳田さんから震災当時から今まで継続的に支援をしている「山田町」とのつながりと取り組みの話を伺いました。
■参加オリンピアン
・堀畑裕也(水泳/競泳)
2012年ロンドンオリンピック 6位入賞
・伏見知可子(スキー/スノーボード)
2006年トリノオリンピック 出場
・松井裕好(ボート)
1992年バルセロナオリンピック 出場
・ヨーコ・ゼッターランド(バレーボール)
1992年バルセロナオリンピック 銅メダル
1996年アトランタオリンピック 7位入賞
・中村亜実(アイスホッケー)
2014年ソチオリンピック 8位入賞
2018年平昌オリンピック 6位入賞
・千田健太(フェンシング)
2008年北京オリンピック 出場
2012年ロンドンオリンピック 銀メダル
・小舘操(バイアスロン)
1988年カルガリーオリンピック 出場
1992年アルベールビルオリンピック 出場
1994年リレハンメルオリンピック 出場
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