日本オリンピック委員会(JOC)は2018年8月26日、岩手県岩手郡葛巻町の葛巻町社会体育館で「オリンピックデー・フェスタ in くずまき」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
葛巻町では初開催となった今回は、森田智己さん、熊田康則さん、中野照子さん、永田睦子さん、黒岩敏幸さん、足立友里恵さんの6人のオリンピアンが参加。葛巻町内の小中学生及び、岩泉町の小中学生81名と交流しました。
はじめにオリンピアンを代表して黒岩さんが「葛巻町はフェスタとしては初めての開催地になります。昨日から葛巻の様々なおいしい食材・食事からパワーをもらって体調万全です」とあいさつすると、「今、ジャカルタ・パレンバンアジア大会で日本人のメダルラッシュが続いています。アジア大会に負けないぐらい、こちらも全力で頑張りましょう。今日一日よろしくお願いします」と参加者にエールを送りました。
開会式後、参加者はウォーミングアップのラジオ体操で体をほぐしてから、6名のオリンピアンをキャプテンにオリンピックカラー5色のチームに分かれて、「手つなぎ鬼」「デカパン競争」「和・輪になろう」「小玉まわし」の4種目を実施。優勝を目指し、チームで一致団結して競い合いました。
スポーツプログラム終了後は、全員で記念撮影と「花は咲く」を合唱。続く文化プログラム「オリンピアンとのQ&A」では、「メダルは何個とったのですか?」「どうしてオリンピックを目指したのですか?」など、子どもたちの素朴な疑問に、オリンピアンたちは一問一問丁寧に答えていました。
閉会セレモニーでは、オリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を足立さんが紹介。次の開催会場の岩手県大槌町へとつなげていくことを伝えました。
最後のオリンピアン全員からのあいさつでは、森田さんから「一生懸命に頑張った結果が、この色(金メダル)になりました。一生懸命にやることは、楽しいことです。また一緒に頑張りましょう」と感想が述べられると、熊田さんが「今日は、子どもたちメインでしたが、ご両親と一緒に参加されている子どもたちもいました。子どもと一緒に過ごす時間は、最高です。そして、みんなで頑張れば結果はついてきます。高い目標をもって今後も色々なことにチャレンジしていってほしいです」と参加者へ語りかけました。また、永田さんが「今日は、質問が多く、何かを伝えることが大切とわかったと思う。コミュニケーションをとりながら自分の言葉を伝えていきましょう」とメッセージを送りました。
閉会セレモニーが終わった後は、オリンピアン・参加者・ボランティア全員でハイタッチをし、今日の健闘をたたえました。
全てのプログラム終了後にはサイン会を実施。オリンピアンは「面白かった種目は何?」「運動は何をしているの?」など、参加者とイベントを振り返り、交流を深めていました。
フェスタ終了後、オリンピアンたちは被災地を知る一環として、「東日本大震災時の対応及び被災地支援」「台風10号による豪雨災害時の対応及び岩泉町への支援」について、葛巻町役場の担当部署の方から当時の話を聞かせていただくとともに、災害への備えをすることの重要性を伺いました。
■参加オリンピアン
・森田智己(水泳/競泳)
2004年アテネオリンピック 銅メダル
2008年北京オリンピック 出場
・熊田康則(バレーボール)
1988年ソウルオリンピック 出場
・中野照子(ビーチバレー)
1996年アトランタオリンピック 出場
・永田睦子(バスケットボール)
1996年アトランタオリンピック 7位入賞
2004年アテネオリンピック 出場
・黒岩敏幸(スケート/スピードスケート)
1992年アルベールビルオリンピック 銀メダル
1994年リレハンメルオリンピック 出場
1998年長野オリンピック 出場
・足立友里恵(アイスホッケー)
2014年ソチオリンピック 8位入賞
2018年平昌オリンピック 6位入賞
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