東日本大震災の復興支援活動「オリンピックデー・フェスタ in 大槌」が6月29日(土)に岩手県上閉伊郡大槌町の城山公園体育館で行われました。
当日の実施内容は以下の通りです。
■参加オリンピアン
・海堀あゆみ(サッカー)
2008年北京オリンピック 4位入賞
2012年ロンドンオリンピック 銀メダル
・阿部雅司(スキー/ノルディック複合)
1994年リレハンメルオリンピック 金メダル
・坂本清美(バレーボール)
1996年アトランタオリンピック 出場
・田中琴乃(体操/新体操)
2008年北京オリンピック 出場
2012年ロンドンオリンピック 7位入賞
・大島公一 (野球)
1992年バルセロナオリンピック 銅メダル
■地元参加者
大槌町在住の皆さん 95名
■実施プログラム
<開会式>
・チームジャパン代表挨拶:大島公一さん
「今日は(参加者の)年齢層が幅広く、体を動かして心の満足を味わってほしいです。スポーツにはルールがあります。ルールを理解して、守っていきましょう。マナーがあります。人を傷つけない、自分も傷つかない。体を守っていい1日にしましょう」
・開催地代表挨拶:大槌町教育委員会生涯学習課課長 鎌田精造さん
・選手宣誓
<スポーツプログラム>
手つなぎ鬼、大玉ころがし、デカパン競争、5色玉入れ
<文化プログラム>
全員記念撮影、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」合唱、オリンピアンとのQ&A、ハイタッチ、サイン会
<閉会式>
・競技結果:[金]グリーン・イエロー(海堀あゆみさん・坂本清美さん)、[銀]レッド(田中琴乃さん)、[銅]ブルー(阿部雅司さん)
・「つながる火」紹介:田中琴乃さん
・オリンピアン挨拶(1):海堀あゆみさん
「『スポーツから生まれる、笑顔がある』はフェスタのスローガン。ここで、女子サッカーの話をさせてもらうのですが、2011年のワールドカップにおいて、私たちは優勝しましたが、(東日本大震災が発生した後)日本が(被害で)大変な中『本当にサッカーをしていていいのかな』とずっと半信半疑な想いを抱えたままサッカーをし、たくさんの方からの応援のおかげで優勝ができました。日本に帰国した際、皆さんの笑顔を見て『やっていてよかったな』と思えました。スポーツは人を笑顔にする力があると思っています。今日も1日、皆さんとスポーツをして笑顔になりました。今後もこのような活動に関わりたいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いします」
・オリンピアン挨拶(2):阿部雅司さん
「初めて参加しました。皆さんを元気にしようと思ってきましたが、一緒にスポーツをして楽しんでいるうちに、皆さんの笑顔に元気をもらいました。スポーツは子供から年配の方まで笑顔になれる素晴らしいものです。札幌冬季オリンピックの誘致を目指して今後も頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。短い時間でしたが、ありがとうございました」
・オリンピアン挨拶(3):田中琴乃さん
「大槌に伺うのは1年ぶりで、とても楽しみにしてきました。(皆さんに)再会でき、また言葉を交わせること、ゲームを一緒にできることが本当にうれしいです。再会できることが当たり前のようで当たり前ではなく、フェスタを通じて改めて命の尊さを感じました。スポーツは自然と笑顔を生み出します。かつてスポーツを全力で行っていたことを誇りに思い、スポーツって本当に素晴らしいと改めて思った大槌のフェスタでした」
■被災地訪問
大槌町文化交流センター「おしゃっち」、城山公園高台、旧大槌町役場跡地、赤浜漁港
・大槌町交流センター「おしゃっち」展示室では、当時の様子を語る大槌町の方々の映像を見学しました。
・避難所になった高校の生徒が大人に混じってボランティア活動に積極的に関わった話を聞き、人々の想像がつかない状況で、人が人を支えるものだということを改めて知ることができました。
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