国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が11月25日、味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)を訪問しました。
到着時には施設内でトレーニング中のアスリートらが出迎え、その温かい歓迎にバッハ会長は、握手を交わし、声をかけて応えられました。
その後、1時間ほどかけ施設を視察。
1976年モントリオールオリンピックのフェンシング・フルーレ団体で金メダルを獲得した経験を持つバッハ会長は、フェンシングの練習場で、2014年の世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得した西藤俊哉選手と歓談しました。西藤選手の積極的な質問に、バッハ会長は多くのアドバイスを送りました。
西藤選手は歓談を終え、「始めて直接お話させていただきましたが、貴重な時間になりましたし、良い刺激になりました」と振り返り、「ご自身がオリンピックの金メダリストということで様々な質問をさせていただきました。最後には、もう1度、東京2020大会の表彰台の一番高いところで会おうと言っていただきました」と述べ、決意を新たにしていました。
続いて、バッハ会長は、IOCの国際協力プログラム「オリンピックソリダリティ 東京2020特別プログラム」を通じて、海外から日本に来てトレーニングに励むアスリート18名の内、当日、味の素トレセンに集まった11名と懇談しました。
参加したアスリートは日本での競技への取り組みや、日本の学校で受けている授業の学習内容などを紹介。内2名のアスリートは来日わずか7ヶ月にも関わらず、日本語で活動報告をすると、バッハ会長は彼らの日本語の上達の速度に驚いていました。
またバッハ会長は、競技の取り組みだけではなく、引退後のキャリア形成や、教育の重要性について語りかけました。
参加したアスリートからは多くの質問が出て、活発な意見交換の場となりました。
懇談後、バッハ会長は「このプログラムにより若いアスリートが良い環境でトレーニングができていること、また、素晴らしい教育の機会が得られていることが分かり嬉しく思う」と感想を述べました。
視察を終えたバッハ会長は最後に取材に応じ、味の素トレセンに関して「この施設を訪問するのは2度目ですが、世界でもトップクラスです」と述べると、東京2020大会に向けてトレーニングに励む日本選手について、「サポート体制も整っていますし、日本人選手は自信を持って大会に臨むでしょう。JOC、日本人の方が誇りに思うような結果を残すことを期待しています」と語りました。
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