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2017.11.25 震災復興支援

黒岩敏幸さん、小塚崇彦さん、上田藍選手が参加「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」レポート

黒岩敏幸さん、小塚崇彦さん、上田藍選手が参加「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」レポート
「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」(写真:アフロスポーツ)
黒岩敏幸さん、小塚崇彦さん、上田藍選手が参加「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」レポート
千田さんが子供たちといっしょに「手つなぎ鬼」(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は2017年11月23日、宮城県刈田郡蔵王町の蔵王町B&G海洋センターで「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 蔵王町では初めての開催となる今回のフェスタには、スケート・スピードスケートの黒岩敏幸さん、スケート・フィギュアスケートの小塚崇彦さん、フェンシングの千田健太さん、ソフトボールの佐藤理恵さん、近代五種の村上佳宏さん、トライアスロンの上田藍選手の6名のオリンピアンが参加。蔵王町の小学生98名と、運動会形式のスポーツプログラムや文化プログラムで交流を深めました。

黒岩敏幸さん、小塚崇彦さん、上田藍選手が参加「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」レポート
子供たちと協力してボールを運ぶ村上さん(写真:アフロスポーツ)
黒岩敏幸さん、小塚崇彦さん、上田藍選手が参加「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」レポート
「デカパン競争」では佐藤さん(左)と上田さんのオリンピアンコンビが快走(写真:アフロスポーツ)

 開会式では、オリンピアンを代表して上田さんが「みんなで体を動かして楽しみましょう。わからないことがあれば何でも聞いてください」と挨拶。続いて、開催地を代表して村上英人蔵王町長が「東京2020大会の機会を活かして、約2000万人の人々にスポーツに関心を持たせたい。そのためにも蔵王の子供たちにも運動を好きになってもらいたいと思います。今日は6人のオリンピアンと触れあってスポーツを通じていい汗をかいて、思い出に残る1日を作ってください」と参加者に呼びかけました。

「ラヂオ体操」でウォーミングアップをした後、スポーツプログラムでは6名のオリンピアンが5色のチームに分かれ、「手つなぎ鬼」「小玉まわし」「デカパン競争」「5色玉入れ」の4種目を実施。リーダー役のオリンピアンを中心に各種目の作戦会議などを通じてチームが一つになっていき、白熱した戦いが繰り広げられました。

黒岩敏幸さん、小塚崇彦さん、上田藍選手が参加「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」レポート
「オリンピアンとのQ&A」では、子供たちからたくさんの質問が寄せられた(写真:アフロスポーツ)
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小塚さんが「つながる火」を紹介(写真:アフロスポーツ)

 スポーツプログラム終了後は、全員で記念撮影と「花は咲く」の合唱。続いて、文化プログラム「オリンピアンとのQ&A」では、子供たちから事前に募集した質問にオリンピアンが回答しました。「どんな練習をしていますか?」「どうしたら身長が大きくなれますか?」「辛いときにはどうやって練習を続けますか?」など、子供らしい質問が多く寄せられ、オリンピアンも「好き嫌いせず何でも食べること」、「活躍している自分を想像して練習する」など答えました。
 また、会場でも挙手制で質問を募集したところ、好奇心の強い子供たちが多く、時間いっぱいまで質問が止まらないなど会場は大盛り上がり。さらに、上田さんの指導のもと、小塚さんが実際に自転車競技で使う自転車に乗ってみたりと、オリンピアン自ら様々なことにチャンレンジすることの大切さを見せてくれました。
 閉会セレモニーでは、小塚さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。最後のオリンピアン全員からの挨拶では、黒岩さんが「蔵王で開催は初でしたが、みんな活発ですごく楽しかったです。寒くなりますが、しっかりと運動してください。また会いましょう」と述べ、千田さんからは「夢や目標に恥ずかしがらず、チャレンジし続けてください」とエールが送られました。

黒岩敏幸さん、小塚崇彦さん、上田藍選手が参加「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」レポート
オリンピアンがハイタッチで見送り(写真:アフロスポーツ)
黒岩敏幸さん、小塚崇彦さん、上田藍選手が参加「オリンピックデー・フェスタ in ざおう」レポート
ふれあいサイン会も行われ、最後までオリンピアンと参加者が交流を楽しんだ(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニー終了後は、オリンピアンが参加者を見送るハイタッチ。その際、黒岩さんがアルベールビルオリンピックの銀メダル、佐藤さんがアテネオリンピックの銅メダル、北京オリンピックの金メダルを披露。子供たちはハイタッチに加え、オリンピックメダルに直接触れ、とても感動していました。ハイタッチ終了後にはオリンピアンとのふれあいサイン会が行われ、写真撮影やコミュニケーションなどでいっそう交流を深めました。

 フェスタ終了後、オリンピアンたちは、震災時に宿泊施設で被災者を受け入れていた「遠刈田温泉 旅館源兵衛」で女将を務めている佐藤久美子さんを招き、震災のみでなく蔵王山の火山活動など、これまで体験してきた多くの困難を伺いました。「あの時の怖さを知っているからこそ、東日本大震災を風化させてはいけない。岩手の海沿いのことを考えると、震災前の50パーセントも復興しているとは言えない。もっと多くの人に、東北に遊びに来て、いろんな温泉を巡って心の疲れを癒してほしい。そうしてもらうことで、東北が元気になる」という佐藤さんの言葉にオリンピアンは深く耳を傾け、また質問をするなど震災や復興状況について対話を重ねました。

■参加オリンピアン
・黒岩敏幸(スケート/スピードスケート)
  1992年アルベールビルオリンピック  銀メダル
  1994年リレハンメルオリンピック   出場
  1998年長野オリンピック       出場
・小塚崇彦(スケート/フィギュアスケート)
  2010年バンクーバーオリンピック   8位入賞
・千田健太(フェンシング)
  2008年北京オリンピック       出場
  2012年ロンドンオリンピック     銀メダル
・佐藤理恵(ソフトボール)
  2004年アテネオリンピック      銅メダル
  2008年北京オリンピック       金メダル
・村上佳宏(近代五種)
  2008年北京オリンピック       出場
・上田藍(トライアスロン)
  2008年北京オリンピック       出場
  2012年ロンドンオリンピック     出場
  2016年リオデジャネイロオリンピック 出場

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