日本オリンピック委員会(JOC)は10月16日(日)、宮城県東松島市の東松島市民体育館で「オリンピックデー・フェスタ in 東松島」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
今回の参加オリンピアンは、水泳・競泳の伊藤華英さん(2008年北京オリンピック8位入賞、2012年ロンドンオリンピック7位入賞)、バレーボールの杉山祥子さん(2004年アテネオリンピック5位入賞、2008年北京オリンピック5位入賞)、トランポリンの伊藤正樹選手(2012年ロンドンオリンピック4位入賞、2016年リオデジャネイロオリンピック6位入賞)、フェンシングの淡路卓さん(2012年ロンドンオリンピック銀メダル)、ソフトボールの馬渕智子さん(2008年北京オリンピック金メダル)、カヌーの竹下百合子さん(2008年北京オリンピック4位入賞)の計6名。東松島市内の小学生85名が参加し、運動会形式のスポーツプログラムで交流を深めました。
開会式では、オリンピアンを代表して宮城県出身の淡路さんが「今日を楽しみにして東松島に来ました。1日楽しく時間を過ごせればいいと思っています。よろしくお願いいたします」とあいさつ。続いて、開催地を代表して阿部秀保東松島市長が「今日来ていただいたオリンピアンはみんなの希望です。夢に向かって頑張る1日にしてください」と参加者にエールを送りました。
スポーツプログラムでは、6人のオリンピアンが5つのチームのリーダーとなり、「手つなぎ鬼」「小玉まわし」「大玉転がし」「5色玉入れ」の4種目を実施。作戦が重要な種目では、オリンピアンから子供たちに積極的に声掛けをし、子供たちとの活発なコミュニケーションが生まれてチームの団結力が強まったようでした。また、最終種目の「5色玉入れ」では、各チームの代表オリンピアンが円陣を組み、会場は大盛り上がり。チームで協力することの楽しさや重要性などを子供たちに伝える機会となりました。
また、今年から全会場で実施しているオリンピアンとのQ&Aでは、競技の魅力や、競技を続ける中で壁にぶつかった時の対処法などが質問として挙がり、子供たちから自分の競技に生かしたいとの声が多く聞かれました。
閉会セレモニーでは、伊藤正樹選手がオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。オリンピアン全員からのあいさつでは、馬渕さんから「みんなで積極的に作戦を立てることができました。絶対勝つという気持ちがうれしかったです。これからも何事にも全力で仲間を大事に頑張ってください」と激励のメッセージが送られました。
オリンピアン退場の際の見送りハイタッチでは、淡路さんがロンドンオリンピックの銀メダルを、馬渕さんが北京オリンピックの金メダルを持参。子供たちはメダルを手に持ち大喜びの様子でした。また、ハイタッチ終了後には会場でサイン会を実施。記念撮影をするなどし、オリンピアンとの最後の交流を楽しんでいました。
フェスタ終了後、オリンピアンたちは被災地視察として、東松島震災復興伝承館を訪問し、震災当日の津波の映像や写真などを視察。震災発生時間で止まった時計の展示などを見て、震災当日の状況をまざまざと感じているようでした。
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