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2016.08.16 オリンピック

日本代表選手団の中間記者会見を実施 橋本団長「期待された選手がいい流れを作った」

日本代表選手団の中間記者会見を実施 橋本団長「期待された選手がいい流れを作った」
左から、山下泰裕副団長、橋本聖子団長、田裕司総監督(写真:フォート・キシモト)

 リオデジャネイロオリンピック日本代表選手団本部は大会9日目を迎えた8月13日(現地時間)、現地で中間記者会見を行い、橋本聖子団長、山下泰裕副団長、田裕司総監督がこれまでの日本代表選手団の戦いを振り返りました。

■史上初メダル、2020年世代の活躍にも評価

 橋本団長は、この日まで選手団が獲得した金7個、銀3個、銅14個、合計24個のメダル獲得と51種目での入賞について「内村航平選手(体操・体操競技)や萩野公介選手(水泳・競泳)など、期待されていた選手たちが金メダルを獲得してしっかりとスタートを切れたことで、非常にいい流れを作ることができました」と評価。また、2020年東京オリンピックに向けて1つの目標としているという「多競技多種目でのメダル獲得」という観点から、カヌーの羽根田卓也選手、卓球男子シングルスの水谷隼選手がもたらした「史上初」のメダルについても高く評価しました。そして、2020年を見据える若い世代の戦いぶりについても、競技成績だけではなく選手村での生活について「住環境が多少よくない中でも、与えられた環境の中で工夫をして自分たちの力に変える備えが出来ているということに感心した」と評価しました。

 一方、特にチーム競技(球技)については「もう少し高いパフォーマンスができたのではないか」という反省も。「チーム競技に力を入れることでチームジャパン全体の士気を上げられる」という自身の考えを示し、「世界で戦うために海外での遠征や合宿、練習試合を増やせるように強化予算をさらに確保することが、2020年に向かってチームジャパンが行う最大の仕事のひとつ」と課題を挙げました。

日本代表選手団の中間記者会見を実施 橋本団長「期待された選手がいい流れを作った」
前半戦の課題と成果を挙げた橋本団長(写真:フォート・キシモト)

 また、今回はロンドン大会から実施しているハイパフォーマンスセンター(旧マルチサポートハウス)に加え、選手たちからの要望を受けて、いつでも好きなときに日本食が食べられる施設「JOC G-road Station」を選手村の近くに設置していると説明。「これが選手に好評でコンディショニングをしやすいと言ってもらえています。競泳など終了が深夜に及ぶ競技では、22時以降も選手がそれぞれ帰ってきたタイミングでおにぎりなどの補食で供給できるようにしたり、24時間体制の中でサポートしています」と明かし、選手へのサポート体制の更なる充実が好成績の一助になっていることをアピールしました。

 あらためて前半戦について「2020年という大きな目標を持つチームジャパンですので、今まで以上に1年1年の積み重ねで充実した期間を過ごせたことが、いい状況をもたらしていると思います」と総括した橋本団長。後半戦に向けて「日本の底力を発揮し、2020年により一層大きな力になってつなげていけるよう、選手団本部としてしっかりと大きなサポート体制でやっていきたいと思います」と意気込みました。

■山下副団長は柔道に「きわめて高い評価」 田総監督「全力を挙げて後半につなげる」

 ロンドン大会の成績を大きく上回り、金3個を含む12個のメダルを獲得した柔道について問われた山下副団長は、「できればもう1個か2個金メダルを獲れたら最高だったなというのが正直な気持ち」としながらも、「14階級の中で12個、さらには13階級で決勝戦や3位決定戦に臨んだというのは、私の想像をはるかに超えています。男子も女子も、日本選手団は全力を尽くして精一杯戦い、それなりの結果を残したということで、きわめて高い評価をあげたい」と述べました。

 田総監督は、ここまで好成績を挙げた競技や思うような結果が残せなかった競技についてより具体的に前半戦の戦いを総括。金メダル14個、メダル総数38個以上を掲げている目標については「金14個は厳しい現状」という見方を示しましたが、後半戦に向けて期待できる競技としてレスリング、テコンドー、バドミントンなどを挙げ、「メダルを獲れる競技は限られていますが、全力を挙げて後半につなげていきたい」と決意を新たにしました。

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