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2015.10.23 震災復興支援

伊藤華英さん、中西悠子さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 加美」レポート

伊藤華英さん、中西悠子さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 加美」レポート
「オリンピックデー・フェスタ in 加美」(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さん、中西悠子さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 加美」レポート
「手つなぎ鬼」で子供の手を引く大山加奈さん(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は10月3日(土)、宮城県加美郡の加美町総合体育館で「オリンピックデー・フェスタ in 加美」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 今回の参加オリンピアンは、競泳の伊藤華英さん(2008年北京オリンピック8位入賞、2012年ロンドンオリンピック7位入賞)、同じく競泳の中西悠子さん(2000年シドニーオリンピック7位入賞、2004年アテネオリンピック銅メダル、2008年北京オリンピック5位入賞)、ホッケーの筑井利江さん(2008年北京オリンピック出場)、バレーボールの大山加奈さん(2004年アテネオリンピック5位入賞)、ソフトボールの馬渕智子さん(2008年北京オリンピック金メダル)の5人。今年度10回目の節目の開催には加美町内の小中学生ならびにスポーツ少年団員の合計91名が参加し、運動会形式のスポーツプログラムで交流を深めました。

伊藤華英さん、中西悠子さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 加美」レポート
今回が初参加の筑井利江さんも「手つなぎ鬼」で笑顔(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さん、中西悠子さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 加美」レポート
「大玉転がし」にチャレンジする馬渕智子さん(写真:アフロスポーツ)

 開会式ではオリンピアンを代表して、伊藤さんが「私たちオリンピアンは今日を楽しみにしていました。そして、参加者の皆さんもスポーツをして笑顔になり、これからもスポーツを続けていけるよう頑張りましょう」とあいさつ。開催地を代表して加美町の猪股洋文町長が「今日はオリンピックで活躍した5名の選手とスポーツができる貴重な機会です。健康な体と健康な精神を養えるよう頑張ろう!」と呼びかけると、続いて宮城県教育庁スポーツ健康課の山内初美さんからは「皆さんの笑顔を見せてください。今日は全員一生懸命プレーして最高の1日にしてください」とメッセージが送られました。

 準備体操を経てのスポーツプログラムでは、5人のオリンピアンがチームリーダーとなり、「手つなぎ鬼」「大玉転がし」「ボール運び」「綱引き」の4種目を実施。今回、中西さんと筑井さんが初参加となりましたが、4種目を通じてチームプレーの楽しさを伝えながら、自身も笑顔いっぱいにフェスタを盛り上げていました。また、オリンピアンから積極的に声をかけることにより、最初は緊張気味だった子供たちからも徐々に声が出始め、参加した全員が笑顔でふれあうとともに、真剣にスポーツに取り組んでいました。

 さらに競技が進むにつれて、各チームとも気合が入り、第3種目の「ボール運び」ではオリンピアンが待機列を飛び出して、走っているメンバーの応援をするなど熱戦を展開。最終種目の「綱引き」では、中間発表での成績が僅差であったこともあり、各チーム優勝に向けて会場全体がこの日一番の盛り上がりとなりました。

伊藤華英さん、中西悠子さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 加美」レポート
バランスをとりながらボールを運ぶ、初参加の中西悠子さん(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さん、中西悠子さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 加美」レポート
伊藤華英さんは「綱引き」で気合満点!(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニーでは中西さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。オリンピアン全員からのあいさつでは、大山さんが「勝ちと負けでうれしかったり悔しかったりするのは全力でやったからです。悔しい、うれしい、楽しいという想いを大切にして、これからもスポーツや勉強や夢などの目標に向けて頑張ってください」と子供たちにエールが送ると、馬渕さんからは「みんなの笑顔を見ることができてよかったです。頑張る気持ちはとても大切で、今日参加した方の中から、オリンピックに出たいと思ってくれる人がいたらうれしいです」と、この中から未来のオリンピアンが誕生することに期待を込めました。

 オリンピアン退場の際の見送りハイタッチでは、中西さんがアテネオリンピック銅メダル、馬渕さんが北京オリンピック金メダルを持参。そのことが紹介されると、子供たちは大喜びでメダルに触れたり、写真を撮るをするなど、笑顔が絶えない見送りハイタッチとなりました。また今回は会場内でサイン会を実施。オリンピアンと記念撮影するなど、より深いコミュニケーションの場が生まれていました。

 フェスタ終了後、オリンピアンたちは被災地視察の一環として、南三陸より避難し、現在も加美町で生活している三浦徳子さんの講話を聞きました。震災当日の映像も見ることができ、オリンピアンたちはあらためて被害の大きさを痛感。また、三浦さんはこの日のフェスタも観覧しており、「スポーツから生まれる笑顔は被災者にとってとても元気が出る。これからも継続して続けていってほしい。参加した子供たちは勇気を持って帰ることができ、明日からの活力になります。オリンピアンのみなさん、JOCのみなさん、本当にありがとうございます」と、オリンピアンに向けて力強いメッセージを寄せました。

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