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2015.11.30 震災復興支援

湯元進一さん、山樹里さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」レポート

湯元進一さん、山樹里さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」レポート
「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」(写真:アフロスポーツ)
湯元進一さん、山樹里さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」レポート
笑顔で「手つなぎ鬼」の村上佳宏さん(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は10月10日(土)、福島県双葉郡の川内村立川内小学校体育館で「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 今回の参加オリンピアン、アスリートは、バレーボールの齋藤信治さん(2008年北京オリンピック出場)、レスリングの湯元進一さん(2012年ロンドンオリンピック銅メダル)、ハンドボールの豊田賢治さん(2006年ドーハアジア大会出場、2010年広州アジア大会銅メダル)、ソフトボールの山樹里さん(1996年アトランタオリンピック4位入賞、2000年シドニーオリンピック銀メダル、2004年アテネオリンピック銅メダル)、近代五種の村上佳宏さん(2008年北京オリンピック出場)の5人。川内村に住む59名の皆さんと、運動会形式のスポーツプログラムで交流を楽しみました。

湯元進一さん、山樹里さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」レポート
力を合わせて「ボール運び」に挑戦する山樹里さん(写真:アフロスポーツ)
湯元進一さん、山樹里さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」レポート
齋藤信治さんは大きい体をかがめながらチビッ子と「ボール運び」(写真:アフロスポーツ)

 開会式では、開催地を代表して福島県企画調整部文化スポーツ局の遠藤均スポーツ課長が「明日で震災から4年7カ月を迎えます。夢・希望に満ちた福島を目指していきましょう。今日は1964年東京オリンピックの開会式が行われた記念すべき日です。アスリートの皆さんと元気よく体を動かして、福島を、日本を明るくしていきましょう」とあいさつ。続いて川内村の猪狩貢副村長は「川内村125年の歴史の中でこのような素晴らしい方々との事業は初めてです。汗をかいて運動して、いい思い出を作りましょう」と呼びかけました。

 また、オリンピアン、アスリートを代表して齋藤さんからは「今日は85回目のフェスタです。私たちアスリートのみんなも今日を楽しみにやってきました。全力で一生懸命汗を流して力を合わせて頑張りましょう!」とメッセージが送られました。

 運動会では、5人のオリンピアン、アスリートがチームリーダーとなり、「手つなぎ鬼」「ボール運び」「大玉転がし」「綱引き」の4種目を実施。オリンピアン、アスリートが積極的に声をかけることで、参加者皆さんが笑顔でふれあいながらスポーツに熱中しました。そして最終種目の「綱引き」では、各チームのリーダー、そして参加者皆さんの「絶対に優勝したい」という思いが大きな掛け声となって現れ、この日一番の盛り上がりとなりました。

湯元進一さん、山樹里さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」レポート
「大玉転がし」で全力疾走する豊田賢治さん(写真:アフロスポーツ)
湯元進一さん、山樹里さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in かわうち」レポート
湯元進一さんは最後の「綱引き」で奮闘(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニーでは、湯元さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。オリンピアン、アスリート全員からのあいさつでは、豊田さんが「1人はなく、みんなで協力して達成することができるのはスポーツの素晴らしさ。今日はあらためてそれを感じた1日でした。またこれからも自分たち選手にできることがあれば協力していきたいです」と、これからもアスリートとして復興支援を続けていくことを約束。また、湯元さんは「楽しく笑顔で終わることができてよかった。悔しい気持ちや楽しい気持ちを大事にして、この中から2020年の東京オリンピックを目指す選手が出てほしい」と、川内村から未来のオリンピアンが誕生することに期待を寄せました。

 オリンピアン、アスリート退場の際の見送りハイタッチでは、湯元さんがロンドンオリンピックの銅メダルを、山さんがシドニーオリンピックの銀メダル、アテネオリンピックの銅メダルを持参。そのことが紹介されると大きな歓声が上がり、参加者は嬉しそうにメダルを触りながら、たくさんの笑顔が見られるハイタッチ退場となりました。

 フェスタ終了後、オリンピアン、アスリートたちは被災地視察の一環として、川内村下川内応急仮設住宅サポートセンターを訪問。仮設住宅で生活されている住民の皆さんと、自己紹介や各競技の話をするなどして交流しました。住民の皆さんからは「ここで生活しているとつらいこともたくさんあるけど、これからの生活を頑張ろうと思った」という声も聞かれ、オリンピアン、アスリートたちにとっても勇気付けられる言葉となったに違いありません。

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