日本オリンピック委員会(JOC)は9月1日、モンゴルオリンピック委員会とパートナーシップ協定を結びました。JOCはスポーツ分野での友好関係を発展させるために、海外の国内・地域オリンピック委員会(NOC)とパートナーシップ協定を結び、オリンピック・ムーブメントに関する情報の共有や、選手、指導者の交流、互いのアンチ・ドーピングに対する組織的な活動などを実施しています。これでJOCが協定を締結したNOCは33カ国・地域となりました。
調印式には、JOCから竹田恆和会長と役員・関係者、モンゴルオリンピック委員会からはデムチグジャブ・ザグダスレン会長、ジュグデル・オトゴンツァガーン専務理事、大相撲横綱の白鵬翔リオ2016・東京2020アンバサダー、ゲンデン・バタエルデネ東京オフィス代表らが出席しました。
竹田会長は「すでに柔道やレスリングで、両国の交流準備が進んでおり大変うれしく思っています。各競技での交流はもちろん、スポーツ医科学も含めて両国の選手強化につながっていくことを期待しております」と話し、味の素ナショナルトレーニングセンターでの合同合宿の実施など、今後の交流案を語りました。
またザグダスレン会長は、「モンゴルチームが初めてオリンピックに参加したのは1964年の東京オリンピックでした。そこから日本とモンゴルの間に、スポーツ分野での交流が生まれました」と両国の縁を語り、本協定締結を喜ぶと、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定にあらためて祝辞を贈りました。
調印式、贈答品交換を終え、日本レスリング協会の富山英明常務理事と、全日本柔道連盟の光本恵子氏があいさつ。今後のさらなる交流活性化に期待するとともに、両国のスポーツ界の発展に尽力を誓いました。
横綱白鵬関は、モンゴルオリンピック委員会のリオ2016・東京2020アンバサダーとして出席。父のジグジドゥ・ムンフバトさんは、レスリング代表として1964年東京オリンピックに出場し、1968年メキシコオリンピックでは同国初のメダルとなる銀メダルを獲得しています。白鵬関は「私にとってもオリンピックは大変特別なものです」とオリンピックへの意識を口にし、モンゴルと日本の協定締結に「本当に胸いっぱいでございます」と思いを語りました。さらに、記者から両会長への質疑応答の場面では、率先して挙手。竹田会長に質問をするなど、会場を湧かせていました。
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