MENU ─ ニュース
2014.02.18 オリンピック

浅田「悔いなく終わりたい」=フィギュアスケート女子会見

浅田「悔いなく終わりたい」=フィギュアスケート女子会見
会見でポーズを取る鈴木選手(左)、浅田選手(中央)、村上選手(右)

 ソチオリンピックのフィギュアスケート女子シングルに出場する鈴木明子選手、浅田真央選手、村上佳菜子選手が17日、試合会場のアイスバーグ・スケーティング・パレスで記者会見を行いました。会見前に滑走順の抽選が行われ、村上選手が20番、鈴木選手が24番、浅田選手が最終滑走の30番に決定。3選手が現在の状況や、試合に向けた抱負を語りました。


■鈴木明子選手
(団体戦に出場して)どういう雰囲気で試合をするかということが、自分の肌で感じることができました。満足のいく出来ではなかったですが、この経験は個人戦に生かせるなと思っていたので、そのようなことを割と自分で想定して練習しているつもりです。まったく一緒とは思ってないですが、自分がやってきたことをしっかりと試合で出すというところはほかの試合と変わらないと思うので、自分の気持ちをぶらさずにやりたいなと思います。

(長久保裕コーチから言われたことは?)調子が上がらなかったり、練習が思うように行かなかったりしたこともあるんですけども「今まで22年間、氷の上で滑ってきたんだから、自分をきちんと信じて、今の自分を受け入れてやるべきことをしっかりやりなさい」というふうに言われました。

(滑走順について)特にどの番号でも自分がやるべきことは決まっているので、あまり深く考えてはいないです。しっかりと6分(間練習)後に時間が空くので、その時間でうまく自分の気持ちをコントロールして、演技に集中したいと思います。

(尊敬する選手は?)同じコーチについていた先輩でもある荒川静香さんの、トリノオリンピックでの戦い方、自分の演技に集中してやるべきことをするというところが、自分はすごく学ぶべきことが多かったです。(ソチオリンピック出場選手では?)私は女子シングルの最年長なのですが、先日ジャンプで銀メダルを取った葛西(紀明)さんは、長年ずっと努力してきてメダルにつながっていって尊敬しています。
 
(初出場の2010年バンクーバー大会との違いは)4年前はまだ世界選手権にも出たことがなくて、本当に大きな大会が初めてで、右も左もわからず、やれるだけやって、終わってみたら記憶に残っていなかったなという、一生懸命やったということだけでした。今回はさまざまなことがあって、いろんなことを乗り越えてここに来ているということで、4年分深みも増したかなと思います。経験を積んできたからこそ、いいことも悪いこともありますが、今の自分と仲良く、今の自分を受け入れて、自分自身の演技ができればいいなと思います。私はこれが最後のオリンピックなので、終わった時に悔いのないように笑顔で終われたらなと思います。

(最高の演技をするために必要な要素は?)特に1つというと、ショートの3回転−3回転です。でもスケートはジャンプだけではないので、そこだけにこだわらずに自分の良いところを出せればいいなと思っています。1つ1つきちんとやるだけなので、あまりこだわらないようにしています。

浅田「悔いなく終わりたい」=フィギュアスケート女子会見
浅田選手はトリプルアクセルにショート、フリーで1回ずつ挑むことを明かした

■浅田真央選手
(団体戦からどう切り替える?)団体戦では自分の練習してきたことを発揮することができなかったので、個人戦では練習どおりの演技ができるようにしたいです。団体戦が終わってから、あまり自分の気持ちをコントロールできないまま過ごし、ちょっと不安のある中でソチに入ってきました。でも、昨日今日とすごくいい状態でできています。しっかり日本で練習ができているので、それを信じてやっていけば大丈夫なのかなと思っています。

(佐藤信夫コーチから言われたことは?)アルメニアに入ってから、自分の気持ちも毎日完ぺきに滑りたいっていう気持ちが強くて、それができなくてすごく焦っていましたが「できる日も、できない日もあるから、焦ったりとか自分に対して怒るのではなくて、それをしっかり受け止めて、練習しなさい」というふうに言われて心が落ち着きました。

(滑走順について)私は最終グループの最終滑走ですが、どの番号に当たってもいいように練習してきているので、最終滑走を引いたときは、「ああ、最終滑走だな」と思いました。団体戦で経験したように、個人戦では自分も演技に集中できるようにしたいです。

(尊敬する選手は?)伊藤みどりさんに小さい頃からずっと憧れていて、オリンピックでもトリプルアクセルを跳んだのを自分も受け継いでいけたらいいなと思っています。このソチでもしっかりと決められたらいいなと思います。(ソチオリンピック出場選手では?)いつも気にかけてくださって、今回も体調がよくない中すごい演技を披露したエフゲニー・プルシェンコ選手をとても尊敬しています。何度もオリンピックに出ていて、毎年毎年、技術が変わらないところが素晴らしいなと思っています。

(トリプルアクセルは)ショートで1回、フリーで1回と決めています。3回というのはすごくリスクがありますし、自分の挑戦としてやりたいという気持ちはすごく強かったですが、もうそれはバンクーバーで達成して、そこまでこのソチで無理してやるよりも、また違ったチャレンジをしようとしています。アクセル2回だけではなくて、トリプルアクセル1回にして、ジャンプ全てを入れるというのもひとつの自分への挑戦だと思っています。なので、バンクーバーが終わってから一から見直してきたすべてのジャンプをオリンピックで披露できればいいなという思いで、(フリーで)2回入れる必要はないんじゃないかと思いました。

 トリプルアクセルはバンクーバーで3回跳んで、その時はうれしかったですが、それからやっぱりトリプルアクセルに悩まされてきました。調子がすごく上がってきていて、すごく今もいい状態できています。団体戦では自分の気持ちの部分で負けてしまったなと思っています。個人戦では自分の演技に集中して、「できる」という気持ちを持ってやることが一番大切だと思っています。今の時点では練習でもそこまで大きな負担にはなっていないと思っていますし、それがあるから自分も強くいられると思うので、今回はすごく跳びたいという気持ちが強いです。

(最後のオリンピックということについては)まだ終わってみなければわからないとは思うんですけども、自分自身、本当に今までできることをすべてやってきたので、あまり最後とは思わないように、でも悔いなく終わりたいと思うので、自分がやりきったと思えるように演技をしたいと思います。

■村上佳菜子選手
(滑走順について)最終グループの前のグループの2番ですが、全日本(選手権)からずっとグループの5番目というのが多く、久しぶりにグループの2番目になります。6分間練習をしてちょっと休憩して、自分の演技ができるっていうのは、いつも練習のときにそのような感じでやっているので、頑張れそうだなと思います。

(山田満知子コーチから言われたことは?)先生には、「オリンピック出場が決まったからには、もうあとは自分がやるべきことを出すだけだから、楽しもうね」と言われました。

(尊敬する選手は?)満知子先生からもいろいろ聞いていますが、伊藤みどりさんが同じ先生(の教え子)なので一番尊敬しています。(ソチオリンピック出場選手では?)やっぱり(鈴木)明子ちゃんと(浅田)真央ちゃんを一番尊敬しています。

(鈴木選手、浅田選手について)オリンピックに一緒に来られてすごくうれしくて、今も一緒にいることがすごく楽しいです。2人とも自分にとってはすごく素敵なお姉ちゃんたちなので、こういう舞台に一緒に来ることができて今はよかったなと思っています。

(最高の演技をするために必要な要素は?)ショートもフリーも最初に入っている3回転−3回転が決まってくるかどうかで、後の流れや気持ち良く進むかどうかも決まってくると思うので、油断せずに最初の3回転−3回転をすることと、途中のダブルアクセルが苦手なので、そこを油断せずに通過していけたらと思います。

ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


オリンピック の最新ニュース

    最新ニュース一覧