ソチオリンピックで日本勢初メダルとなった、スノーボード男子ハーフパイプ銀メダルの平野歩夢選手と、銅メダルの平岡卓選手が12日、ジャパンハウスで記者会見を行い、メダル獲得から一夜明けた心境を語りました。
橋本聖子団長 お待たせをいたしました。チームジャパンとして初の銀メダル、銅メダルを獲得した平野選手と平岡選手です。大変大きなプレッシャーの中、持ち前の素晴らしい滑りを2人そろってしてくれて、2つのメダルを一緒に獲得してくれたということは、チームジャパンとして大変うれしく思っています。ご声援をいただいた日本の皆さんに心から感謝を申し上げたいと思っています。
昨日は2人とも眠れなかったようです。中学生と高校生ではありますが、素晴らしい人間力を持って競技力に結びつけてくれたと思います。本当にありがとうございました。
――メダル獲得から一夜明けた今の心境は?
平野選手 オリンピックっていうのも初めてで、パイプも全然分からなくて、けがをしていて全然パイプも滑れていない状態で、久々の大会がオリンピックでした。その中で久々に自分らしい滑りができたかなと思うので、結果も付いてきてよかったし、楽しかったです。
平岡選手 全然メダルを取ったという実感が沸いてこないのですが、とりあえず楽しめて、最高の滑りができたので、応援してくれた人の期待に応えられてよかったです。
――一番緊張感が高まった時に意識したこと、感じたことは?
平野選手 順位はあまり気にしていなかったんですけど、終わってみたら結構気になったり、うれしくなったりしちゃって。緊張も思ったよりなくて、楽しく滑れました。
平岡選手 滑る前まで緊張していたんですが、滑り始めたら全然緊張とかなくて、楽しくできたのでよかったです。
――2人ともお父さんが献身的な支えをしていますが、あらためてお父さんへの感謝と、帰国したらお母さんのどの料理を食べたいか教えて下さい。
平野選手 小さいころからずっと一緒にやってきたなかで、父さんが一番自分の滑りを知っていて、いろいろ教えてもらっていろんなことにチャレンジしてきました。今振り返ったらそれも意味があって、こうやって結果にもつながって、よかったなと思っています。お母さんにはスキー場に行く前に料理を作ってもらっていたので、帰ったら家の料理が一番食べたいです。(何が食べたい?)そんなにないです。結構ランダムですね(笑)。
平岡選手 週末にお父さんにいろんなところに連れて行ってもらって、そうやって今までうまくなってきたので、感謝しています。お母さんには裏でいろいろサポートしてもらっていますが、帰ったら鍋が食べたいです。(何鍋?)すき焼きとか(笑)。
――日本のスノーボードの歴史を自分で変えたと思いますか? また、自分たちのメダルが日本のスノーボード界にとってどういう意味を持っていると感じますか?
平野選手 オリンピックを目標にして小さいころからやってきて、昨日オリンピックに出て思ったより成績が出て、最年少メダリストという歴史に残るようなことができました。それは今後の自信にもつながると思いますし、自分のためにいい経験になったと思います。
平岡選手 2人で銀と銅を取れてめっちゃうれしかったです。今までスノーボードはメダルを取ったことがなかったから、これでスノーボード界が盛り上がったらいいなと思います。
――競技もしくは人生で、究極の目標とは何ですか?
平野選手 自分で何か1つ目標を持って、それに向かって一歩一歩歩んでいくことだと思います。
平岡選手 スノーボードは自由なスポーツなので、これからも楽しんで自由にやっていきたいです。
――お父さんの影響が大きいとのことですが、普段の生活や競技に関してこれだけはきっちりやりなさいと言われていることはありますか?
平野選手 基本的なあいさつだったりとか、学校に行ったときに周りに迷惑をかけないようにと言われています。ボードに関しては、基本的なところを小さい時からやってきました。
平岡選手 やる気がなかったりしたら怒られます。「やる気がないなら滑るな!」と言われます。
――國母和宏コーチの存在とは?
平野選手 アメリカやニュージーランドでコーチングをしてくれて、自分にできないことで和くん(國母コーチ)ができることを教えてくれます。このオリンピックにつながったことがいろいろあったので、感謝しています。
平岡選手 和くんはスノーボーダーとして尊敬しています。教えてくれるっていうだけですごくプラスになりました。
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