【ソチリポート】開会式、聖火ランナーに名選手がずらり　バレエなど芸術的要素も

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ロシア語で「愛」を意味する「LUBOV」と名付けられた女の子が登場（写真：AP/アフロ）

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ロシア国旗をモチーフにしたパフォーマンス（写真：ロイター/アフロ）

　第22回オリンピック冬季競技大会（2014／ソチ）の開会式が現地時間7日夜、オリンピックパーク内のフィシュト・オリンピック・スタジアムで行われました。会場には各国選手団や観客のほか、ロシアのウラジミール・プーチン大統領や日本から駆けつけた安倍晋三首相ら、各国首脳の姿も見られました。

　開幕を待ちきれない観客席でウェーブが起こる中、カウントダウンののち、開催年にちなみ20時14分に開始。ロシア語で「愛」を意味する「LUBOV」と名付けられた女の子が登場し、キリル文字の紹介や、ロシアの広大な自然をほうふつさせる演出が繰り広げられました。そして、ロシア国歌斉唱と国旗掲揚、白・青・赤の三色によるロシア国旗をモチーフにしたパフォーマンスが始まると、スタンドからは大歓声とロシアコールが沸き起こりました。

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小笠原歩旗手を先頭に行進する日本選手団（写真：アフロスポーツ）

　ここで各国代表選手団が入場。オリンピック発祥国・ギリシャを先頭にフィールド中央の地下から色とりどりのユニフォームをまとった選手・役員が次々に登場。日本は、最後から2番目に入場しました。誇らしげな表情を浮かべる小笠原歩旗手（カーリング）の先導で、橋本聖子団長、葛西紀明主将（スキー・ジャンプ）らが、小さな日の丸とロシア国旗を振りながらフィールドを半周しました。異国で受ける暖かな声援に、選手からは自然と笑みがこぼれます。

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伝統の建築様式をモチーフにしたカラフルな演出（写真：AP/アフロ）

　セレモニーは引き続き、ロシアの歴史を古代から順にたどるパフォーマンスへ。伝統の建築様式をモチーフにしたカラフルでかわいらしい衣装や照明、19世紀初期のロシアを代表する文豪・トルストイの小説『戦争と平和』のワンシーンを再現したバレエ、ソビエト連邦時代の著名人や偉業を表現するリズミカルなダンスなど、どれも芸術性が高く、観客をぐいぐいと引き込みます。

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最終ランナーは、ともに3度の金メダルに輝いているイリーナ・ロドニナさんとウラディスラフ・トレチャクさん（写真：AP/アフロ）

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聖火台の頂点に聖なる火がともる（写真：ロイター/アフロ）

　ドミトリー・チェルニシェンコ大会組織委員会会長とトーマス・バッハ国際オリンピック委員会（IOC）会長のスピーチや、プーチン大統領による開会宣言などに続き、いよいよ聖火が登場。フィールドの地下から現れたのは、幼少期をソチで過ごしたテニスのマリア・シャラポワ選手。その後、2004年アテネ大会、2008年北京大会の陸上棒高跳びで2大会連続金メダルに輝いたエレーナ・イシンバエワさん、レスリング世界大会12連覇のアレクサンドル・カレリンさん、アテネ大会の新体操金メダリストのアリーナ・カバエワさんがつなぎ、最終ランナーへ。大役を務めたのは、1972年札幌大会からオリンピック3連覇を果たしたフィギュアスケート・ペアのイリーナ・ロドニナさんと、オリンピックのアイスホッケーで3つの金メダルを獲得したウラディスラフ・トレチャクさん。2人で会場の外に出て、聖火台の前にあるトーチに火をつけると、炎は聖火台を駆け上がり、頂点に聖なる火がともりました。場外だけでなく、場内でも花火が打ち上がり、会場の興奮が最高潮を迎えたところで、開会式が終了しました。

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無数の花火が打ち上げられ、開会式が終了（写真：AP/アフロ）

　まさに、最高の幕開けを迎えたソチオリンピック。2月23日まで熱戦が繰り広げられます。