日本オリンピック委員会(JOC)は11月15日、岩手県山田町の山田町立山田中学校で「オリンピックデー・フェスタ in 織笠」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、多数のオリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
今回のフェスタではスポーツ教室が行われ、バスケットボールの永田睦子さん、卓球の宮義仁さん、柔道の上野雅恵さんと杉本美香さんが講師役として参加し、同好の生徒387名と交流しました。
開会式では、同校の福士幸雄校長があいさつに立ち、「岩手県では2016年に国体が開催されます。その国体に向けた中学生の強化選手が、県内でもっとも多いのは山田中学であり、その先の2020年東京オリンピックも目指して、今日はオリンピアンの皆さんから学んでください」と生徒たちに呼びかけました。
オリンピアンによる競技のデモンストレーションが行われ、宮さんは卓球の軽快なラリーを披露。永田さんはシュートの実演を披露し、バスケットボール部の生徒にボールをうまく扱うための練習方法などを実演しました。最後に上野さんと杉本さんは柔道部の生徒らと共に組み手などを行い、投げ技が決まった瞬間には会場から大きな拍手がわきました。
「夢への道」と題したトークショーに移り、「オリンピック選手になりたいと思ったのはいつ頃ですか?」との質問に、杉本さんは「小学6年の文集にオリンピック選手になりたいと書いていました」と答え、上野さんは「オリンピックを本当に意識し始めたのは実業団に入ってから」などそれぞれのエピソードを語りました。
「オリンピックを目指す中で大切にしてきたことは?」という質問に宮崎さんは、「人の3倍は練習しないとだめです。人が午前中だけ練習していたら、自分は朝と午後もやる。それくらいやらないとオリンピックは目指せません」と厳しい言葉を交えつつ、子どもたちの闘志を引き出していました。
その他にも「栄養に気を使っていますか?」という問いには、宮崎さんが「中学生の年代では栄養よりも、とにかくたくさん食べて体を作ることが大切です。自分が中学生の頃はお米を一日一升食べていました」と答え、生徒たちも驚きながらトップアスリートの心構えを学んでいました。
トークショー終了後、バスケットボール、卓球、柔道というそれぞれの部活動にオリンピアンが訪問し、スポーツ教室が行われました。いずれの部でもオリンピアンが見せるテクニックに生徒たちが終始目を輝かせていました。
「オリンピックデー・フェスタ in 織笠」開催概要
■日時:2013年11月15日(金)13:30〜16:00
■会場:山田町立山田中学校
(岩手県下閉伊郡山田町織笠14-32-1)
■参加オリンピアン
・永田睦子(バスケットボール)
・宮義仁(卓球)
・上野雅恵
・杉本美香(以上柔道)
■プログラム:スポーツ教室
(バスケットボール・卓球・柔道など)
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