アトランタ後の再スタートのシンボルとしてシドニー・オリンピックのロゴが変わることが突如発表され、国民のド肝を抜いた。
9月14日、シドニー・オリンピックの新しいロゴが、会場ともなるダーリング・ハーバーで正式にお披露目となり、それにともなって、首相のジョン・ハワード氏、NSW州知事のボブ・カー氏の参列のもと、大々的なセレモニーが行われた。新ロゴ作成の案があったこと自体、一般に明かにされたのは前日13日のこと。オーストラリアンカラーであるブルーと白、それに赤と黄褐色で彩られた新ロゴは、オーストラリアのシンボルのひとつでもあるブーメランを三つ組み合わせて、走るアスリートをかたどったもの。アスリートの手にあるオリンピックの聖火は以前にロゴに使われたシドニーオペラハウスの形をしており、このマークは走るアスリートの足にも施されている。
「投げると戻ってくるブーメランはオリンピックの基本、つまり、“主役は企業ではなく選手なのだ ”という原点に戻ろう、という気持ちを表している」
「オーストラリアの味を出しながらアスリートが主役なのだという基本の考えを2000年に運んでいる」
と、オリンピック選手たちや国民にも大歓迎されたこのロゴは、25万豪ドルかかったという、アーティストのピーター・トンキン氏の手によって三次元(立体)的彫刻となってダーリング・ハーバに現れ、歓声と花火で誕生が祝われた。
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