日本オリンピック委員会(JOC)が行っているJOCキャリアアカデミー事業を活用して、この春、聖徳大学を卒業した陸上競技の市橋(旧姓:高橋)千恵美さん(37歳)が5月7日に管理栄養士の国家試験に合格しました。
市橋さんは2000年のシドニーオリンピックに女子10000mで出場。2003年の競技引退後は出身高校の職員として、後進の育成に取り組みました。そこで選手に対する栄養指導の重要さを痛感した市橋さんは、資格取得のため大学進学を決意。JOCキャリアアカデミー事業の趣旨に賛同した聖徳大学の「アスリートセカンドキャリア支援特別奨学推薦入試制度」の第一号として2009年4月に入学しました。入学後も学業に励んだ市橋さんは2013年3月に聖徳大学人間栄養学部人間栄養学科を卒業。そして今回の国家試験に合格しました。
市橋さんは「アスリートセカンドキャリア支援特別奨学推薦入試の第一号として、聖徳大学に入学して以来、たくさんの方に励ましをいただきながら勉強してきましたが、おかげさまでこのたび、管理栄養士の国家試験に合格することができました。現役時代に栄養の知識がなく苦労した経験から、遅まきながら管理栄養士を志し、JOCキャリアアカデミーに相談して大学生になりました。最初は勉強の習慣がなかったこともあり、かなり大変でしたが、競技と同じようにゴールをめざして、コツコツ努力してきた結果、やり遂げることができました。何かを始めるのに、『遅い』『無理』はないと実感しました。これからはアスリートに食の大切さを伝えられるような仕事に就きたいと考えています」とコメントを発表しています。
今後もJOCキャリアアカデミーでは、引退したアスリートの学び直しを支援し、セカンドキャリアの発展に貢献していく予定です。
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