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2006.12.18 国際総合競技大会

第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)閉幕

第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)閉幕
閉会式に臨む日本代表選手団
第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)閉幕
点火台に近づいた少年と魔法の絨毯

第15回アジア競技大会の閉会式が12月15日午後8時(日本時間16日午前2時)からハリファ競技場で行われた。

大型スクリーンに数々の競技シーンが映し出され、続けてカタールのシェイク・ハマド・ビン・ハリファ・アルーサーニ首長が列席。民族衣装を身にまとった人々の合唱で閉会式は始まった。

フィールドに一人の少年が登場。エド民族のキャラバン、アラビアのロレンスが演じられ、少年が魔法の絨毯に乗って空中に浮かぶと、その絨毯はゆっくりと大会の火の灯る点火台へ。そうすると、少年が右手にかざすトーチに炎が。少年と魔法の絨毯はフィールドへと舞い降り、大会の火は少年のトーチからキャラバン隊のトーチへと受け継がれた。そして15日間にわたって燃え続けた大会の火はゆっくりと消され、アストロラーベ(古代の天文観測儀)をモチーフにした点火台が姿を消していった。

続いてフィールド上ではアラビアンナイト、千夜一夜物語に沿った演出のショーが繰り広げられた。「アリババと40人の盗賊」「シンドバットの冒険」「アラジンと魔法のランプ」とショーが続く。クライマックスでは魔法のランプから白い煙とともに大きな魔王が現れ、魔王が手を叩き分身。「争いはやめよう」というメッセージの込めらたショーは幕を閉じた。

閉会式のために作られた曲「ザ・ランド・オブ・ザ・オリックス」がステージ上で合唱された後、自国の旗を手にした旗手が入場し、フィールド中央の輪の中へ。日本代表選手団は吉田沙保里旗手が日の丸を掲げ、笑顔で現れたのに続き、選手が隔てなくリラックスして入場。選手が会場に揃った後、韓国の17歳の競泳選手パク・テファン選手へMVPの授与が行われた。

ドーハ大会組織委員長、シェイク・タミーム・ビン・ハマド・アルサーニ委員長が「大会の最後を迎え、大会の火が消されますが、その火が永遠に輝き続けることを願っています。カタールの国民全員は平和と繁栄がしっかり根付いたゆるぎない結束と、そのような世界をスポーツが築くことができると信じています。私たちにとってドーハアジア大会は、多様な文化と国々の間の親善を図る大会であるとともに、このような重要なスポーツの祭典を開催するのに必要な経験をもたらしてくれた国際大会でもありました。またドーハアジア大会は学びの場でもありました。大会を通して、私たちは成功と失敗から多くを学びました。私たちの大きな目標はこれで終わる訳ではありません。より大きな挑戦への第一歩と考えております」と2016年オリンピック招致への意欲を覗かせる挨拶を行った。

次にアジアオリンピック評議会(OCA)、シェイク・アフマド・アルファド・アルサバハ会長がカタールの国民、ドーハ市民へ感謝の気持ちを述べ、「アジアの若者よ、4年後に中国広州へ集まろう。そこでOCAの理念でもある、兄弟愛と人道に基づいて次のアジア競技大会を開催しよう」と閉会の言葉を述べた。

会場にOCAの賛歌が流れるなか、OCA旗が降ろされた。そして次回開催国である中国の国歌が流された後、中国NOCの会長と広州の市長にトーチ、初代大会旗、そして現在使われているOCA旗が手渡された。

ステージ上では中国の女性声楽家が「中国で会いましょう」、続けてフィリピンを代表する歌手が「トライアンフ・オブ・ザ・ワン」を熱唱。夜空を彩る多数の花火で閉会式は終了した。

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