日本オリンピック委員会(JOC)は3月2日、3日の2日間、「オリンピックデー・フェスタ in 雫石」を岩手県岩手郡雫石町の雫石スキー場と隣接する雫石プリンスホテルで開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、多数のオリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
今回のフェスタは1泊2日の日程で開催され、競泳の柴田亜衣さん、スキー・フリースタイルの畑中みゆきさん、スノーボードの鶴岡剣太郎さん、リュージュの小口貴久さんという4人のオリンピアンと岩手県沿岸部で活動するスポーツ少年団の子どもたち110人が、雪上でのスポーツや遊びを中心に交流しました。
■オリンピアンとさまざまな形で触れ合った1日目
最初のプログラムは、オリンピアンと子どもたちとの交流会でした。ホテルのレストランでオリンピアンの現役時代の活躍をまとめた映像が上映された後、オリンピアンにインタビューが行われました。柴田さんはアテネオリンピックで獲得した金メダルを披露しながら、大会時の裏話を披露。鶴岡さんは、雪が少ない千葉県出身として「どのように雪とかかわりつづけたか」を紹介し、小口さんは実際にバンクーバーオリンピックで使用したリュージュを見せながらリュージュという競技の紹介を行いました。
続いて参加者たちは屋外に移動して、小口さんが持参した日本で3台しかないリュージュ型そりを使って、「そりで遊ぼう」のプログラムを行いました。小口さんによる説明後、リュージュ型そりと通常のそりで遊び、スキー場には子どもたちの笑顔があふれていました。
1日目最後のプログラムは雪の灯篭「夢灯り」が行われました。1993年から東北各地でおもてなしの心を伝えるために行われ、震災後は鎮魂の灯りとして各地で行われている「夢灯り」。今回は子どもたちの手でキャンドルに火が灯され、3.11を前に心をひとつにするプログラムとなりました。
■雪上でオリンピアンと体を動かした2日目
2日目はスキー場でスポーツプログラムとスポーツ教室が行われました。まず、開会式が行われ、オリンピックデー・フェスタ恒例の「つながる火」を鶴岡さんがスノーボードでゆっくりとしたシュプールを描きながら運びました。
その後、準備体操としてスキー靴をはいたままハチマキをバトン代わりにして2人1組で進む「つながるリレー」が行われ、雪が積もる中、参加者たちは体をほぐしました。
体が温まったところでスキー・スノーボードに分かれてスポーツ教室が行われました。スキーの講師役は畑中さん、スノーボードの講師役は鶴岡さんがそれぞれ担当し、柴田さん、小口さんは子どもたちと一緒に教室に参加して、ゲレンデのひと時を楽しんでいました。
スポーツ教室終了後には、記念撮影が行われ参加者たちは雪の輝きにも負けない充実感あふれた表顔で、集合写真に収まっていました。閉会式終了後には、4人のオリンピアンがハイタッチで参加者を見送り、1泊2日の日程で行われた「オリンピックデー・フェスタ in 雫石」は幕を下ろしました。
「オリンピックデー・フェスタ in 雫石」実施概要
■日時
3月2日(土)16:30開始〜19:00終了
3月3日(日)9:00開始〜14:30終了
■会場:雫石スキー場、雫石プリンスホテル(岩手県岩手郡雫石町高倉温泉)
■プログラム
2日:オリンピアンとの交流会、リュージュそり体験、夢灯り体験
3日:雪上運動会、スキー・スノーボード教室
■参加者:110名
■参加オリンピアン
・柴田亜衣(水泳・競泳)
・畑中みゆき(スキー・フリースタイル)
・鶴岡剣太郎(スキー・スノーボード)
・小口貴久(リュージュ)
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