日本オリンピック委員会(JOC)は8月26日に宮城県気仙沼市の気仙沼市立本吉体育館で「オリンピックデー・フェスタ in 気仙沼」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、多数のオリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
2012年度7回目となるオリンピックデー・フェスタは気仙沼市、南三陸町の小・中学生を対象に、卓球の宮崎義仁さん、岸川聖也選手、バドミントンの坂本修一さん、井上知也さんによるスポーツ教室を行いました。
開会式では4名のアスリートの紹介に続いて、開催地の中学生2名による元気のよい選手宣誓が行われました。その後「おらほのラジオ体操」と呼ばれる地元の方言にアレンジした準備運動が開催地の中学生4名による模範演技に合わせて行われました。
開会式終了後、卓球40名、バドミントン32名に分かれてスポーツ教室がスタート。10面の卓球台を使用した卓球教室では、参加者が卓球部に所属する中学生ということもあり、宮崎さんの説明、岸川選手の模範演技を真剣なまなざしで見ていました。
その後の練習にも参加者は真剣に取り組み、ロンドンオリンピックに出場した岸川選手から何かを吸収しようとする姿勢が見られました。中学から卓球を始め、ロンドンオリンピックで男子の日本代表監督も務めた宮崎さんの「三度の飯より卓球が好きになること」という言葉には多くの参加者がうなずく姿が見られました。
最後に「岸川選手と対戦!」コーナーでは岸川選手と試合形式で参加者が対戦し、大いに盛り上がりをみせました。
一方、コート2面を用いたバドミントン教室には初心者を含む小学校低学年から中学年の児童32名が参加。隣の中学生向け卓球教室とは対照的に体格の小さな児童がラケットを持つ、かわいらしい姿も見られました。坂本さんと井上さんは初心者にもわかりやすく飽きさせない工夫で進行し、競技歴の長い参加者には実践的な指導を行いました。最後に講師2名によるエキシビジョンマッチが行われ、子どもたちはトップアスリートのスピードを体感していました。
教室終了後には全員で記念撮影。その後の閉会セレモニーではまず、開催地へスポーツ用具の贈呈が行われました。その後、アスリートによるあいさつで宮城県内の中学・高校に通っていた岸川選手は「この場所に戻ってこられたことをうれしく思います。今後は次のオリンピックに向けてがんばっていこうと思っているのでよろしくお願いします」と力強く語り、次回の開催地、宮城県の浦戸諸島へつなげる「つながる火」を紹介しました。
セレモニー終了後にはハイタッチ、サイン会、写真撮影が行われ、集まった多くの人々がアスリートとのふれあいを楽しみました。
<オリンピックデー・フェスタin気仙沼 実施概要>
■実施日 2012年8月26日(日)
■実施場所 気仙沼市立本吉体育館(宮城県気仙沼市本吉町津谷新明戸136)
■天候 曇(気温=27.7〜28.3℃)
■実施内容
スポーツ教室(卓球・バドミントン)
■参加者数
のべ人数:172名(参加者数:卓球40名、バドミントン32名、観覧者数:100名)
■参加アスリート(4名)
宮崎義仁、岸川聖也(卓球)、坂本修一、井上知也(バドミントン)
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