金メダル第１号は柔道女子の松本　「三枚看板」の最後が大仕事

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金メダルを獲得し、園田監督（右）と喜ぶ松本選手（アフロスポーツ）

　ロンドンオリンピックの柔道女子５７キロ級が３０日に行われ、松本薫選手が金メダルを獲得しました。今大会全競技を通じて日本勢の金メダル第１号です。
　松本選手は準々決勝で北京オリンピック金メダリストのジュリア・クインタバレ選手（イタリア）を破ると、決勝でコリナ・カプリイオリウ選手（ルーマニア）を延長戦の末に優勢で下し、柔道女子に今大会初のメダルをもたらしました。

　ここまでの２日間、有力と言われていた軽量級でメダルを逃してきましたが、松本選手が大きな仕事をやってのけました。試合後の会見では「４８キロ級の福見（友子）選手と、５２キロ級の中村（美里）選手の分まで頑張って金メダルを取れたので、うれしいです」と仲間を気遣う一面を見せ、「福見選手は『頑張れ』と言ってくれて、中村選手からも『ゴールドメダルの第１号は松本さんだね』と言ってくれたので、それが大きかったです」と試合前のやり取りを明かしました。

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辛抱して使った足技が勝因と園田監督は分析（アフロスポーツ）

　これには女子の園田隆二監督も大喜び。「対戦相手とはかみ合わせが悪かったんですけど、辛抱して足技を使ってくれました。それがきっちりできたから結果が出たと思います」と勝因を分析し、「苦しいときに辛抱できるようになりました」と松本選手の成長を称賛しました。松本選手が悪い流れを断ち切ったことについては「（福見選手と中村選手の）二枚看板ではなく、三枚看板でした」と笑い飛ばしました。

　松本選手の奮闘で柔道女子は波に乗れるか。３１日には６３キロ級で上野順恵選手が登場します。日本の女性は強い！　後に続く選手の活躍にも期待しましょう。