ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得した柔道男子66キロ級の海老沼匡選手が30日、ロンドン市内のメディアセンターで会見し、メダル獲得から一夜明けた心境を語りました。
海老沼選手 私は金メダルを目指してやってきたので、銅メダルでは満足がいかないのですが、準決勝が終わってから3位決定戦に臨むにあたり、メダルを取るのと取らないのでは全然違うと思ったので、色は違ってしまいましたが、銅メダルを目指して最後まであきらめずに試合をできたことはよかったと思います。
――(女子48キロ級の)福見選手が前日負けてしまったことで気持ちに影響はありましたか。
海老沼選手 何が起こるか分からないのがオリンピックだと思っています。福見さんも負けてしまって、そして平岡さんも負けてしまった……。平岡さんに関しては、銀メダルで終わった後に悔しいとは思うのですが、「あいつは必ず優勝してくれると」と自分の名前を挙げてくれて、それでも自分の力不足で負けてしまったので、応援してくれたみなさんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
――試合終わってから日本からのメッセージが届いたと思うのですが、それをもらってどう感じましたか。
海老沼選手 試合が終わってからもそうですが、試合前にも「がんばってね」という応援のメールを頂いて、試合が終わってからも「お疲れさま」と言って頂いて、たくさんの方に応援されて試合ができて、結果は残せませんでしたが、それでも自分を応援してくれる方がたくさんいたので、すごくうれしく自分の力になりました。
――この後、日本に戻ってどういうことをしたいか、教えてください。
海老沼選手 このオリンピックに向かうにあたって合宿が続いて、休む暇があまりなかったので、心も体も休んでから、また一からスタートしたいと思っています。
――昨日の段階では「先のことは見えない」とおっしゃっていましたが、一夜明けていかがですか?
海老沼選手 ロンドンオリンピックで金メダルというのを目標にやってきたので、その目標がなくなってしまったので、今「次は?」と言われても分からないのですが、自分の目標は「オリンピックで金メダル」なので、4年後に金メダルを取れるように、この経験をしっかり次に生かしていきたいと思います。
――最後は投げ技で決めましたが、自分のこだわったことが出せた印象はありましたか。
海老沼選手 金メダルには届かなかったのですが、自分の中で一番いい柔道をしようと思って試合に臨みました。準決勝まで思うように自分の柔道ができず、3位決定戦では「悔いのない試合をしよう」と出ていって、そこで一本勝ちできたことはよかったと思います。
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