日本オリンピック委員会(JOC)は24日、第1回ユースオリンピック冬季競技大会(2012/インスブルック)日本代表選手団の帰国報告のため、平野博文文部科学大臣を表敬訪問しました。竹田恆和JOC会長、日本代表選手団団長を務めた市原則之JOC副会長兼専務理事とともに、選手を代表して、スピードスケート女子1500m、マススタート、ショートトラック女子1000mの3種目で銅メダルを獲得し、開・閉会式では日本代表選手団の旗手を務めた菊池純礼選手、スキージャンプ女子で金メダルを獲得した高梨沙羅選手が大会の成果を報告しました。
はじめに、竹田会長が「ユースオリンピックは国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長が子どもたちのスポーツ離れを危惧し、若い世代を対象にスポーツと文化と教育を融合した大会を開催しようと始まりました」と大会の趣旨をあらためて伝え、「冬季大会としては初めて行われましたが、とても良いプログラムで、競技以外の文化・教育プログラムにも選手は率先して参加し、各国の選手と国際交流を行い、オリンピック・ムーブメントを十分に理解して帰国しました」と報告。また、「今回はIOCの協力をいただいて、東日本大震災の被災地で冬のスポーツを行っている中学生13人を現地に派遣することができました。彼らは競技を観戦するだけでなく、選手と同じように文化・教育プログラムにも参加し、大変貴重な経験をしてきました」と話しました。
市原団長は「今大会には70の国と地域から約1000人の選手が参加。その中で日本は金メダル3、銀メダル5、銅メダル9と計17個のメダルを獲得しました。メダル総数では中国が19個でトップだったのですが、日本はロシアと並びそれに次ぐ数でした。これだけのポテンシャルを持った若い選手がたくさんいるので、2014年のソチ、2018年の平昌オリンピックに向けて大変楽しみです。また、文化・教育プログラムにも日本の選手は参加率が非常に高く、ロゲ会長にもお褒めいただきました」と報告しました。
報告を受けた平野大臣は「本当にご苦労様でした。立派な成績を挙げていただき、国民に元気を与えていただいたと、私は心から感謝を申し上げます。同世代の皆さんにとっても大きな励みになるでしょう。また、色々な交流で貴重な体験をされたと思います。ぜひこの体験を生かして、これからも頑張ってください」とねぎらいの言葉を贈りました。
菊池選手、高梨選手は初めての表敬訪問に最初は緊張した様子でしたが、大臣に大会の感想を尋ねられると、「とても楽しかったです」(菊池選手)、「とても楽しく、学ぶことがたくさんあって、自分の身になったと思います」(高梨選手)と笑顔で答えました。
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