8月10日オリンピック選手村でアーチェリーの記者会見が開催された。
この席には末田実監督、関政敏男子コーチ、池田幸一女子コーチ、選手は濱野裕二選手、
山本博選手、古川高晴選手、川内紗代子選手、河由加里選手、松下紗耶未選手の全員が出席。
末田監督からは昨年のプレオリンピックで、アテネは暑いという印象を受けていた
が、現地に入ってみると意外と涼しく、初日の夜は寒いと感じたほどだった。昨日
と本日は身体を慣らす程度の練習で順調に調整中であるとの報告があった。
選手はそれぞれ現在の心境や抱負を次のようにコメントした。
古川選手「一番若いので、ノリと勢いを活かして頑張りたい」
濱野選手「シドニーの経験を活かして前回のようにならないようにしたい。団体で
はいいところが狙えると思う」
山本選手「今日初めて団体の練習をしたが、風の中で3人3様に技を出せていた。
練習場とパナシナイコではまた風が変わるので、14日のパナシナイコでの公開練習
を参考にしたい」
川内選手「まだ疲れが完璧に抜けていないが、昨日よりは今日という具合によくな
ってきている。シドニーでの課題をクリアしたい」
河選手「初めてのオリンピック。これまで世界大会で緊張しすぎて失敗していた
ので、緊張感も楽しむようにして自分を出していきたい」
松下選手「4年に一度の大会なので、緊張するのはしかたがない。普段と同じように
できればいいと思っている」
アテネの風対策について、山本選手は「風を克服するのはアウトドアスポーツの宿命。
パナシナイコの風を読むことは重要だと思う。プレオリンピックでは、風が読みきれ
ないまま終わってしまったので、再確認したい。同時に14日の公式練習では強豪韓国、
イタリアと合同練習になるので、彼らを参考に情報を入れたい。パナシナイコは会場
が狭く、スタンドが高く、アーチェリー会場としては稀なレイアウトといえる。また
プレオリンピックの時には通常の大会にはない吹流しやデジタル風速計が目に入り気
になった。数字より自分の培ってきた経験を活かして臨みたい」と話した。
アーチェリーは8月15日(日)から21日(土)までパナシナイコ競技場で開催される。
1896年の第1回大会の競技会場を舞台に、108年を経て初めて日本人が競技をすること
にも注目したい。
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