8月27日、マウンテンバイク・女子クロスカントリーが、アテネ市北東部の山麓・パルニサで行なわれた。松林が広がる傾斜地に設定されたコースは、スタート・ゴール地点を挟んで東西に大きく二つのループを描く1周6kmの周回コースを5周。これにスタート時のみ周回する1.3kmのスタートループが追加されるため総距離にして31.3kmの闘いとなった。参加選手は24の国と地域から34名。日本からは中込由香里選手が出場した。
レースは序盤から激しいスピード展開となった。スタートと同時に二人のカナダ選手が飛び出し猛スピードで先行。これを追って力のある選手が次から次に集団を抜け出し前を行く二人を追った。1.3kmのスタートループを終え選手たちが次々にホームに戻る頃には、集団もグループすらもなくなり一人一人点々と選手が目の前を通り過ぎるのみとなっていた。
コース西側の第1ループに設定された長い急坂で、3番手の位置にいたノルウェーのダーレ選手が先頭に出た。今年これまでに5戦行なわれたワールドカップを全て優勝しているダーレ選手は、パワーが必要な急坂も岩が露出したテクニカルな下りも、ただ一人抜きん出たスピードで走り抜け、後続に59秒の差をつけて優勝。金メダルの栄光を勝ち取った。
中込由香里選手は予想以上のスピード展開の中健闘するが、結局4周目を終わった時点で規定タイムオーバーとなり、ラップアウトを余儀なくされた。
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