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2019.03.01 国際総合競技大会

第29回ユニバーシアード冬季競技大会(2019/クラスノヤルスク)の日本代表選手団出発式を実施

第29回ユニバーシアード冬季競技大会(2019/クラスノヤルスク)の日本代表選手団出発式を実施
第29回ユニバーシアード冬季競技大会(2019/クラスノヤルスク)の日本代表選手団出発式が行われた(写真:フォート・キシモト)
第29回ユニバーシアード冬季競技大会(2019/クラスノヤルスク)の日本代表選手団出発式を実施
星野一朗JOC選手強化副本部長が開会の挨拶(写真:フォート・キシモト)

 3月2日から3月12日までロシア連邦のクラスノヤルスクで開催される第29回ユニバーシアード冬季競技大会に出場する日本代表選手団(以下、選手団)の出発式が2月24日、成田市内のホテルで行われました。式には選手団146名(選手93名、監督・コーチ等41名、アディショナルオフィシャル12名)のうち、海外遠征、国内合宿等に参加している選手らを除く男子アイスホッケー、カーリング、バイアスロンの選手団が出席しました。

 最初に星野一朗JOC選手強化副本部長が開会の挨拶に立ち、約60年に及ぶユニバーシアードの歴史や大会の意義を説明。国際総合競技大会であることから「オリンピックと非常に関わりの深い大会です」と述べると、3つのオリンピックバリューである「エクセレンス(卓越)」「フレンドシップ(友情)」「リスペクト(敬意/尊重)」、さらにJOC選手強化本部のスローガンである「人間力なくして競技力向上なし」を紹介し、「ぜひ皆さんでスポーツの価値を高めてください。そして、感謝の気持ちを持ってベストパフォーマンスを尽くしていただけるように祈っています。頑張ってください」とエールを送りました。

第29回ユニバーシアード冬季競技大会(2019/クラスノヤルスク)の日本代表選手団出発式を実施
皆川賢太郎団長が選手団を代表して挨拶(写真:フォート・キシモト)

 次に、選手団の皆川賢太郎団長、三原舞依主将(スケート・フィギュアスケート)、小山陽平旗手(スキー・アルペン)が紹介された後、選手団を代表して皆川団長が挨拶。皆川団長自身、ユニバーシアードに出場し、さらにそれをステップとして1998年長野、2002年ソルトレークシティ、06年トリノ、10年バンクーバーと4大会連続でオリンピックに出場したことから「世界に出るための足がかりとなった大会です」とユニバーシアードの重要性を説明しました。そして、今大会は選手村での集団生活となることから自己管理の大切さを強調すると、2022年の北京冬季オリンピックも見据え「この大会が、皆さんが世界へ羽ばたくための最初のスタートになると思います。私も全力でサポートさせていただきたいと思いますので、皆さんといっしょに結果を出せるように頑張っていきましょう」と呼びかけました。
 また、三原主将はビデオメッセージで「主将として、日の丸を背負う日本代表として自覚を持って恥ずかしくない行動をとりたいと思います。また選手村での国際交流の経験は、今後の競技人生にとって貴重な経験だと考えています。大学生のオリンピックとも呼ばれているこのユニバーシアードで、きっと素晴らしい学びを得ることができると思いますし、それが2022年の北京冬季オリンピックにもつながっていくと思います。チームジャパンとして皆さん、いっしょに頑張っていきましょう」と決意表明しました。

第29回ユニバーシアード冬季競技大会(2019/クラスノヤルスク)の日本代表選手団出発式を実施
インテグリティ教育研修の講師を務めた上田大介JOC強化本部インテグリティ教育ディレクター(写真:フォート・キシモト)
第29回ユニバーシアード冬季競技大会(2019/クラスノヤルスク)の日本代表選手団出発式を実施
左から工藤楓選手、竹原義之選手、蓑島圭悟選手が「アスリート宣言」を発表(写真:フォート・キシモト)

 続いて、「日本代表選手団としてのインテグリティ」と題し、選手団に向けたインテグリティ教育研修が行われました。上田大介JOC選手強化本部インテグリティ教育ディレクターが講師を務め、インテグリティ(誠実、真摯、高潔など)の意味とともに、近年起きたスポーツ界の不祥事や、ここ最近で大きな問題となっているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での不適切な投稿がどのような影響を及ぼすのかを説明。それらの事例を踏まえ、大会前に実施してほしいこととして、ユニバーシアードに参加する意味、編成方針・行動規範・派遣規定・公式服装着用規定の理解、ユニバーシアードに向かう意気込み・覚悟・目標、これらを改めて考えることを挙げました。そして、選手団はこの研修で学んだことをもとに本大会へ向けた決意表明を「アスリート宣言」に記し、各競技を代表してアイスホッケーの蓑島圭悟選手、バイアスロンの竹原義之選手、カーリングの工藤楓選手がそれぞれユニバーシアードにおける決意、目標などを発表しました。
 まとめとして上田ディレクターは、今回参加できなかった選手たちとクラスノヤルスクで合流した際に、ここで学んだことを共有して互いに声掛けしてほしいと選手団にお願いする一方、「スポーツには大きな力があり、多くの感動を世界中に届けてくれます。日本中に皆さんの笑顔と元気を届けてほしい。『BADからGOODへ』をキーワードに、たくさんのGOODを届けてください」と締めくくりました。

第29回ユニバーシアード冬季競技大会(2019/クラスノヤルスク)の日本代表選手団出発式を実施
南和文JOC選手強化本部常任委員が閉会の挨拶(写真:フォート・キシモト)

 最後に南和文JOC選手強化本部常任委員が閉会の挨拶に立ち、「皆さんはこのユニバーシアード日本代表選手団の一員になるまでの努力の過程において、すでにインテグリティを身につけているものと思います。ぜひ皆さん、自信を持って行動に移してもらいたい。そして、何よりも自分のため、日本で皆さんの健闘を期待している多くの人たちのためにベストを尽くして、素晴らしいメダルをとってきてほしいと思います」と激励しました。

 大会は3月2日から3月12日までの11日間開催され、日本は実施7競技のうち6競技に参加します。

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