【メダリスト会見】ボクシング・田中選手「オリンピックで爪痕を残せてうれしい」

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銅メダルを獲得した心境、喜びを語った並木月海選手（左）、田中亮明選手（写真：アフロスポーツ）

　東京2020大会のボクシング男子フライ級（48-52kg）で銀メダルを獲得した田中亮明選手、女子フライ級（48-51㎏）で銅メダルを獲得した並木月海選手が8日、記者会見に出席し、メダルを獲得した心境や喜びを語りました。

■田中選手「地元の応援が力に」

――メダルを獲得した感想を教えて下さい。

田中選手　素直にめちゃめちゃ嬉しいです。

並木選手　嬉しい気持ちと、このメダルをすごく誇りに思っています。

――田中選手、地元（岐阜・多治見市）がとても盛り上がっていましたが、その応援は伝わっていましたか？　また、今日から高校のインターハイが始まりますが一言あればお願いします。

田中選手　地元の応援は本当に力になりました。「多治見から金メダル」という横断幕、ポスターをたくさん作って街にたくさん貼って頂いて、正直メダルをとるつもりもなかったんですが、周りの皆さんが期待してくれていたので、僕もオリンピックでは何か爪痕を残したいと考えていました。毎試合毎試合いい試合ができましたし、今回銅メダルという結果を残せたことをうれしく思っています。今日からインターハイが始まって、今日はライト級の植松（風河）くんが初戦に臨むので勝ち負けの結果にこだわらず全力を出して戦ってほしいなと思います。応援しています。

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田中亮明選手

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並木月海選手

■並木選手「やっぱり世界一をとりたい」

――1年延期になってから大会まで何を支えに戦ってこられましたか？

田中選手　そうですね……、ずっとオリンピック出場を目指してやってきていたので、支えというより執念ですね。執念でここまできました。

並木選手　合宿等で一緒になったメンバーたちがすごく自分のことをオリンピックで活躍できるように支えてくださったので、この1年間頑張ってこられましたし、オリンピックで銅メダルを獲得できたのかなと思っています。

――この先に向けて、何か決めていますか？

田中選手　ずっと目標にしてきたオリンピックが終わったので、この先はちょっと休んでみて自分がどう思うのか、どうしたいのかを見極めたいなと思っています。

並木選手　やっぱり世界一をとりたいというのが大きいので、世界一になれるようにこつこつ練習をしてしっかり頑張っていきたいなと思っています。

――ボクシング競技は入江選手を含め3つのメダルを獲得して注目が上がってくると思いますが、ボクシング全体としてどういった評価をされていますか？

田中選手　すごいと思っています。女子で金をとって、並木選手は銅をとって2分の2なので、ぼくは男子の代表として一つでもメダルがとれたので。ただ、男子のメンバーも途中で負けちゃいましたけど、ほんとに強いんで、ぼくだけメダルをとれないんじゃないかなと思っていたので（笑）、とれて良かったです。

並木選手　3つメダルがとれたのも、このチームでやってきたからこそとれたのかなと思います。チームのみんながいなかったらここまでなれなかったなと思うので、とても感謝しています。