東京2020大会のレスリング女子53kg級フリースタイルで金メダルを獲得した向田真優選手が7日、記者会見に出席し、メダル獲得から一夜明けた心境を語りました。
■「吉田沙保里選手のような強い気持ちをもって」
――メダル獲得から一夜明けての感想をお願いします。
本当にたくさんの方々の応援、サポートのおかげで金メダルをとることができました。ここに来るまで1人の力では来られなかったので、今までサポートいただいた全ての人に感謝の気持ちを伝えたいです。
――昨日の試合後、テレビインタビューで吉田沙保里さんから祝福を受けました。偉大な先輩から祝福を受けての感想は?
試合前にLINEのメッセージをいただいて、試合後のインタビューでも温かい言葉をいただいて、本当にうれしく思います。同じ53kg級として、「私が絶対に金メダルをとるんだ」と強い思いを持って戦えたので、吉田沙保里選手のような強い気持ちをもって、最後まで攻めきるレスリングを決勝はできたと思います。
――JOCエリートアカデミー出身者で初の金メダリストになりました。その点についてはどう思いますか?
中学、高校時代と一番大変な時期にサポート、指導していただき、本当に感謝しています。JOCエリートアカデミーでの6年間は、自分の中でもすごく大きなものでした。この東京オリンピックで金メダルをとって、JOCの方々に恩返しできるようにと思っていたので、一番良い色のメダルを獲得することができて良かったです。
――レジェンドの第一歩を歩み始めたと思いますが、「自分が新しい歴史を作りたい」気持ちですか? それとも、少し戸惑っていますか?
53kg級で金メダルをとることをずっと目標にしてここまで頑張ってきて、夢を叶えられたのですごく良かったです。志土地翔大コーチと話し合って今後のことを決めていきたいと思うんですけど、金メダルをとった後の人生のほうが長いので、メダリストの名に恥じないよう、人としても成長していけるように頑張りたいです。
――レスリングの魅力をひと言でお願いします。
5歳の頃からレスリングをやってきたので、人生の全てだなと思います。
■「支えてくださった全ての人に感謝」
――試合後、志土地コーチと話す機会はありましたか?
試合が終わってからは金メダルを一緒にかけて写真を撮ったりなど、「本当に良かったね」という話をしました。
――メダルの実感はありましたか?
自分と翔大コーチの力だけでは金メダルをとれなかったですし、たくさんの方々に支えてもらった金メダルなので、今まで支えてくださった全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。
――今後も公私のパートナーとして、志土地コーチと人生をともにするわけですが?
金メダルをとることが2人の夢だったので、その夢を叶えられたので良かったです。今後も一緒に次の目標、夢に向かって、楽しく明るく頑張っていけたらと思います。
――夏休み中の開催で子どもたちもたくさん見てくれたと思います。レスリングをやってみたいなと思っている子どもたちへエールをお願いします。
私も最初0-4で負けていて追い上げる形だったんですけど、最後まで強い気持ちをもって戦えれば逆転できるんだと、試合を通して感じてもらえればいいなと思います。レスリングは多彩な技やタックル、いろんな攻撃スタイルの選手がいて、見ていて楽しいなと今自分がレスリングをやっていても思います。今後も自分の試合を見て楽しいな、やってみたいなと思う人が増えたらと思います。
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