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1997.12.01 オリンピック

メルボルン州はサッカーのホストを拒否

 シドニー・オリンピックでのサッカーの予選は、シドニーだけでなくオーストラリア国中の各都市で行うという案が採決され、アデレードがその最初の開催都市となったが、10月3日、開催候補地の一つとなっていたメルボルンを擁するビクトリア州政府が、ホスト都市となることを拒否した旨が明らかにされた。

 これについてオリンピック大臣のナイツ氏は、「非常に残念だ。この運動はIOC(国際オリンピック委員会)やFIFA(国際サッカー連盟)などにもサポートされていたが、キャンベラのあるATC、アデレードの南オーストラリア州、ブリスベンのクインズランド州などが合意したにもかかわらず、ビクトリア州はこれを拒否した。しかしながら、われわれはこの事実を受け入れた」と遺憾の念を表明した。

 SOCOG(シドニー・オリンピック組織委員会)執行委員長のホルウェイ氏によれば、オリンピック・サッカーのホスト地となるためには、スタジアムを規定に合うようグレードアップしなければならず、その費用は各州の負担となる。他州がこれを快く引き受けたにもかかわらず、ビクトリア州は費用の一部をオリンピック委員会に要求し、それが合意しなかったことが今回の決定の最大の理由だといわれている。

 昨年、SOCOGとオーストラリアン・サッカー協会は、メルボルンがドックランドスタジアムのグレードアップを企画していることを聞き、ホスト地となり、初戦と男子の準決勝を行うようメルボルンにアプローチしていたが、メルボルン側は限られてた予算で2000年までにスタジアムの工事を終えることが難しいことを理由に、最終的にこれを辞退した。

 

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