シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
野球は韓国に1-3で敗れ、メダルならず
互いに譲らぬ接戦だったが、8回に均衡が崩れた。8回2死2、3塁のピンチから李選手と金選手に連打され、3点を許した瞬間、大会を通し打線の振るわなかった日本の勝利の可能性は閉ざされた。9回に1点を返したが、結局1-3の敗退。バルセロナ・オリンピック以来の連続メダルはならなかった。
韓国は、国内リーグでのスケジュールを変更して、プロのベストメンバーで臨んだ。韓国の金監督は、「予選でも勝っていたから自信はあった。日本に勝てた事実は銅メダルを取ったことよりも大きな意味を持つ。我々はいつも日本を倒すよう言われて来た。しかし、もし日本チームが我々のようにプロを揃えて来ていたら、倒すのが難しくなっていたことだろう」と言った。
中村紀洋選手は「野球人生で最高の2週間だった。負けて残念だが、この経験は決して忘れない。次のオリンピックにも是非出たい」と、コメント。またバルセロナ・オリンピックからチームを支えた杉浦正則選手は「メダル以上のものを得た気がする。短期間であったがとてもいいチームを作ることができた」と語った。