シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
サッカー:高原が2ゴール! 日本、南アを2-1で下し、まず一勝。
「なんとか、英さんからいいボールをもらえるよう頑張りたい」試合前にこう語っていたFW高原直泰選手は、その言葉のままに、MF中田英寿選手の絶妙のパスにペナルティ・エリア内で追いつき、ワン・チャンスを逃さず逆転ゴールを叩き込んだ。
序盤、中田を軸に積極的に動いてはいるものの、やや固さの見られた日本は、チャンスを得点に結び付けることができず。反対に先制ゴールを挙げたのは、南アの方だった。31分に南アのエース、マッカーシーがコーナーからゴール前に打ち込んだボールに、ノンベテがうまくヘディングで合わせて1-0。しかし日本も前半終了直前の46分、中村が放ったフリー・キックを、FW高原がやはりヘディングでゴールに押し込んで同点とし、試合を振り出しに戻した。そして後半79分、絵に描いたような中田とのワン・ツーで勝ち越し点を上げたのも、やはりこの高原だった。
「シドニーでやってやろうと思っていた」と意欲を隠さない高原は、「一点目はずっと練習して来たセット・プレー。2点目は、英さんが僕の動きを読んでくれ、ただ流し込むだけでよかった」と分析する。トルシエ監督も、「チームとしての戦いができた」と、チームの組織力を称えた。
リードを奪ってからも、極端に守りに入らず、攻めるところは攻めた姿勢に、ここ数年の日本チームの成長と経験が見られる。これで貴重な勝ち点3ポイントを手にした日本。次のスロバキア戦(17日)に勝てば、決勝リーグ行きはほぼ確実となる。