8月18日午後、JOCジャパンハウスメイン会場において、レスリング女子フリースタイル63kg級で金メダルを獲得した伊調馨選手に、福田富昭団長から団長賞が授与された。会場には、前日すでに団長賞を授与されている55kg級の吉田沙保里選手のほか、銀メダルを獲得した48kg級の伊調千春選手、銅メダルを獲得した72kg級の浜口京子選手も詰め掛け、訪れた多くの来場者から盛大な祝福の拍手が贈られた。その後、吉田選手と伊調馨選手は記念植樹を行った。
植樹のあと、4選手による記者会見が行われ、アテネ大会から今大会までの4年間と試合を終えた現在の心境について語った。各選手のコメントは以下の通り。
伊調千春選手
「アテネ大会では1回も笑うことはできなかったが、今回、表彰台の上で笑うことができたのは、この4年間、やるべきことをすべてやり、試合でもすべてを出すことができたから。結果は銀メダルだが、金メダル以上のものをレスリングから学んだ。北京の地で、この4人で戦えたことがうれしい」
吉田沙保里選手
「今年1月のワールドカップで連勝記録がストップしてから、ここまでの半年間はつらかった。しかし、自分を研究し直し、鍛え直すことができた。また、周囲の応援があったから2連覇ができた。この4人全員がメダルを獲ることができて、最高にうれしい。(今後は)少し休んで、10月に東京で行われる世界選手権で金メダルを目指す」
伊調馨選手
「試合から一晩明けて、これでよかったのかな、とすっきりした自分がいるのが不思議。金メダルは素直にうれしい。この4年間は、ケガや苦しいこともあったが、4人で乗り越えたことが自分の中では大きい。この4年間は誇りだ」
浜口京子選手
「この4年間は結果が出なくて、つらい日々だった。北京の地でこの3人と一緒に戦うことができ、みんながメダルを獲ることができてうれしい。北京オリンピックの思い出を大切にしたい。私にとって人生の財産になるものだ。北京オリンピックにすべてを傾けてきたので、まずは、心と体に休みを与えたい」
写真提供:フォートキシモト
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