令和4年度 JOCオリンピック・ムーブメント事業専門部会 スポーツ環境保全活動報告書
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◦ 屋外においても、持ち帰りを指導しているため、ゴミについての問題はない。◦ 大会会場に「来た時よりきれいに」環境啓発ポスターを張り美化運動の意識をさらに芽生えさせることができた。 ゴミひろいを積極的に取組ませ、「来た時よりもキレイ」にができたと考える。 わんぱく相撲など小学生の大会では、親子で自分周辺をきれいに、つまりごみを出さないよう努めている姿が印象的であった。Japan Sumo Federation1.実施概要 相撲大会会場は、国技館や各県の県立武道館特設土俵など屋内の場合と靖国神社相撲場や堺市大浜公園相撲場など屋外の場合に分かれている。 本連盟として、環境活動の重要性を認識し、各大学・高校また出場チーム監督・選手に美化運動の取組みの重要性について、各大会で説いている。 それぞれの大会で、一般のごみの分別(缶・ペットボトル)の徹底と持ち込んだごみは、持ち帰るという活動を継続的に実施している。 多くの大学においては、相撲部の合宿所においてゴミの分別の徹底を図るとともに相撲部員が最寄の駅から合宿所の道程にゴミの無いように、ゴミ拾いを実施している。 今後このような取り組みが、加盟大学・各チーム全体に広がるよう推進して行きたい。2.令和4年度事業活動◦ 屋内外の大会会場で、大きなゴミ箱案内板を置き、ごみが放置されていることは殆ど見当たらない。◦ 国技館・靖国神社相撲場においては、大会終了後、指導者・参加者においてゴミひろいを積極的に取組んでいた。3.具体的な活動実施内容とその成果 国体競技(栃木県・大田原市)や日本相撲連盟主催の全国都道府県中学生相撲選手権大会(大阪堺市・大浜公園相撲場)や全日本選手権(東京都・国技館)の会場においては、『来たときよりもキレイに!』のポスターを掲示するとともに、環境活動の重要性を喚起し選手、監督、役員などに、代表者会議で関係者全員に、ごみの分別と持ち帰りの徹底を促した。594.全体的な成果と今後の課題・活動方針 これからは今までの取り組みを継続するとともに、スポーツと環境が大きな関わりを持つことを多くの方に理解してもらえるように、大会会場等にポスターや横断幕等を掲示するともに、主要大会プログラムに「環境ポスター」掲載するなどして環境保全に努めていきたい。 場内に掲示することはもちろん、会場内で定期的なアナウンスをすることによって環境保全の気持ちをより芽生えさせていきたい。 そして何よりもSDGsにも興味をもたせ、出場選手はもちろん、大会会場に足を運んだ人も、今何をすべきか、そして地球環境問題にどう取組むべきかを考えさせる場所にしていきたい。 スポーツの力を利用して勝つ喜び、負けたくやしさといった精神的な成長と、環境問題にも取組める人間力を育てて行きたい。(公財)日本相撲連盟

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