そして、もうひとつの役割は、「スポーツ指導者・選手としての役割」つまり個人レベルの役割です。特に社会的影響力がある指導者、アスリートは自らが手本となり周囲の人たちに環境メッセージを発信し、環境の大切さを伝えることが重要です。具体的 以上、①スポーツと環境の関係、②スポーツを通じた環境問題の取組み、③スポーツ関係者の役割、この3つのテーマについて話してきましたが、スポーツが楽しめる環境を、50年後、100年後の子供たちに残すために、今、私たちに問われているのは、スポーツの“持続可能性”の問題。なかでも、環境との関わり方の問題です。 スポーツと環境の関係を考える際に、「スポーツが環境から影響を受けること」、そして、「スポーツが環境に影響を与える」こと、このふたつの側面を理解することが大切です。環境問題はグローバルでな実践活動としては、省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動など、身近な生活のなかで、未来のために、今選択できるアクションを選ぶこと、「賢い選択」が大切です。環境省が推進するCOOL CHOICEのサイトも参考になります。すが、その解決の糸口はローカルです。未然に防げる行動を取ることが重要です。 「まずは環境に対して興味を持つこと、そして自分のできる事から行動すること」、この考え方を、指導者がアスリートに伝えること。そしてアスリートが家族や周囲の人に広めていく事が、スポーツが楽しめる環境を、50年後、100年後の子供たちに残すことにつながるのだと思います。「スポーツの心、環境と未来へ。」 これが未来に向けての我々のメッセージです。139
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