MENU ─ オリンピックを知る

CLOSE UP!

ソフトボール日本代表チーム

山田恵里選手

上野由岐子選手
写真提供:アフロスポーツ

2006年9月。北京オリンピックの2年前という時期に世界女子ソフトボール選手権で2位に輝き、4大会連続となるオリンピック出場を早々と決めた日本代表チーム。過去3大会(1996年アトランタ、2000年シドニー、2004年アテネ)は4位、2位、3位と、金メダルまであと一歩のところで涙を飲みました。日本代表に選ばれた選手15人中7人は、前回のアテネオリンピックメンバーで、チームを率いる斎藤春香監督は過去3大会を選手として出場し、身をもってオリンピックの難しさを経験。アトランタから続く、12年分の「今度こそ」の思いを北京にぶつけます。

チームを支えるのは、山田恵里選手。守れて走れて打てる山田選手は、キャプテンとして現在の課題を「どんな状況でも揺るがない、精神力と技術面の強化を課題に取り組んでいます」と語り、目前に迫った北京オリンピックに向けて気を引き締めています。アテネオリンピックでは出場選手中2位の打率(4割1分4厘)をマークし、個人としては結果を残しましたが、チームは3位という結果でした。リベンジの場となる北京オリンピックについて「とにかく“世界一になる”という思いだけ」と、確固たる決意を持っています。

山田選手とともにチームの主軸になるのは、不動のエース・上野由岐子選手。最高時速119キロをマークする速球は世界最速とも言われ、日本リーグでは2007年9月に日本人初の1000奪三振、2008年5月には日本リーグ通算100勝を記録しました。数々の国際舞台を経験し、アテネオリンピックから心身ともに成長を遂げた上野選手は、北京オリンピック出場権を獲得してからの2年間を、「技術やゲーム感は、日本リーグで良いモチベーションを持って調整できました」と振り返り、そしてオリンピックを目前に控えた今、「昨年までは準備したいことがたくさんあって不安が多かったけど、今は早く始まってほしい」と自らの仕上がりに自信を見せています。

2012年ロンドンオリンピックでは、実施競技から外れたソフトボール。現状では、北京オリンピックが金メダル獲得を狙える最後のチャンスになります。「一戦一戦が勝負になります。“打倒アメリカ”を目標に掲げ、世界一強いアメリカとどう戦うか、しっかりと準備をして日本チームこそが世界一になりたいです」(上野選手)、「金メダルを獲って、見ている人に夢・希望・勇気・感動を与えたいです」(山田選手)と、それぞれの北京に懸ける熱い思いを語ってくれました。待望の金メダル獲得を信じ、チーム一丸となり北京へ臨みます。

※ 2006年4月掲載、上野由岐子選手、山田恵里選手のロングインタビュー「アスリートメッセージ」は > こちら

ソフトボール代表認定選手
投手/上野由岐子、江本奈穂、坂井寛子、染谷美佳
捕手/乾 絵美、峰 幸代
内野手/伊藤幸子、佐藤理恵、内藤恵美、西山 麗、廣瀬 芽、三科真澄
外野手/狩野亜由美、馬渕智子、山田恵里

(編集部 2008.6.19掲載)