写真:長田洋平/アフロスポーツ
オリンピックにおいてはロサンゼルス1984大会とソウル1988大会で公開競技として実施され、バルセロナ1992大会から正式競技に採用されました。以降、北京2008大会まで5大会連続で実施され、数々の熱戦が繰り広げられてきましたが、ロンドン2012大会およびリオデジャネイロ2016大会では、世界的普及度が低い、女性の同一競技がないなどの理由で実施されませんでした。東京2020大会においては、開催競技都市提案による追加競技種目として実施されることが決定しオリンピックへの復帰を果たすことになりました。パリ2024大会では再び除外されましたが、ロサンゼルス2028大会で、開催都市提案の追加競技種目として実施が決まっています。また、アトランタ1996大会まではアマチュア選手の参加しか認められていませんでしたが、シドニー2000大会からプロ野球選手の参加が可能となっています。
野球は9回の攻守交代を繰り返し、その時点でより多く得点したチームが勝者となります。同点の場合は延長戦が行われますが、オリンピックでは延長戦における「タイブレーク」が導入されています。通常は無死で走者がいない状態から新しいイニングが始まりますが、タイブレークでは無死で一・二塁に走者がいる状態からスタートします。これにより、得点がしやすくなり、延長が長引くことを防ぎつつ、守備側にとってピンチ、攻撃側にとってはチャンスの場面から試合が再開されます。観客にとっては采配の巧妙さや手に汗握る展開を楽しむことができます。東京2020大会では、延長初回となる10回からタイブレークが適用されました。
バルセロナ1992大会で銅、アトランタ1996大会では銀メダルを獲得しました。プロが初めて参加したシドニー2000大会では4位、続くアテネ大会では銅メダルを獲得したものの北京2008大会では4位に終わり、金メダルに手が届かないままでした。しかし、2大会連続の除外を経て迎えた東京2020大会、自国開催でついに悲願の金メダルを獲得しました。その後、2023年に開催された野球の国際大会「ワールド・ベースボール・クラシック」でも優勝し、ロサンゼルス2028大会への期待が高まっています。
競技初回実施大会 | バルセロナ1992大会 |
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TEAM JAPAN初出場大会 | バルセロナ1992大会 |
競技別累計メダル数 |
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2024年1月1日時点
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