関一人さん、齋藤信治さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 七ヶ浜」レポート
日本オリンピック委員会（JOC）は10月11日(日)、宮城県七ヶ浜町の七ヶ浜サッカースタジアムで「オリンピックデー・フェスタ in 七ヶ浜」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ！ニッポン！」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
今回の参加オリンピアン、アスリートは、バレーボールの齋藤信治さん（2008年北京オリンピック出場）、セーリングの関一人さん（2004年アテネオリンピック銅メダル）、ハンドボールの豊田賢治さん（2006年ドーハアジア大会出場、2010年広州アジア大会銅メダル）、ソフトボールの山樹里さん（1996年アトランタオリンピック4位入賞、2000年シドニーオリンピック銀メダル、2004年アテネオリンピック銅メダル）、近代五種の村上佳宏さん（2008年北京オリンピック出場）の5人。七ヶ浜町に住む55名の皆さんと、運動会形式のスポーツプログラムで交流を楽しみました。
この日は朝から降ったりやんだりしていた雨も、開会式が始まるころにはすっかり上がり、晴れ間も見られるお天気に回復。今回は「七ヶ浜町スポーツフェスタ」と同時開催の希望もあり、開会式を合同で行いました。まず地元を代表して、寺澤薫町長が「アスリートのみなさん、ようこそ七ヶ浜へおいでくださいました。トップアスリートのみなさんと一緒にスポーツができるこのような機会はなかなかないので、競技だけでなく交流をして親睦を深めながら、今日一日頑張って楽しみましょう」とあいさつ。続いて、オリンピアン、アスリートを代表して関さんが「普段はセーリングの指導者として七ヶ浜にお世話になっています。今日は一日楽しく笑って過ごせるよう、ベストを尽くして頑張りましょう」と呼びかけました。
園児およそ50人によるかわいらしい演舞、ラジオ体操を経て、いよいよスポーツプログラムを実施。運動会では5人のアスリートがチームリーダーとなり、「手つなぎ鬼」「ボール運び」「大玉転がし」「綱引き」の4種目を行いました。
第1種目の「手つなぎ鬼」では、子供たちが夢中になって鬼であるアスリートから逃げ回り、そんな子供たちの姿を見てアスリートも笑顔。2人1組のペアで走る「ボール運び」「大玉転がし」では参加者はもちろんのこと、園児たちが大声をあげて応援していました。また、競技が進むにつれてどのチームも白熱。最終競技の「綱引き」では、優勝へ向けた作戦会議にもよりいっそう力が入っていました。
閉会セレモニーでは、村上さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。オリンピアン、アスリート全員からのあいさつでは、関さんが「私は子供のころ体育の成績が良くなかったけれど、諦めなければ私がオリンピック選手になれたように、努力すれば結果はついてくる。これからもスポーツを通じて楽しく過ごしてください」と、諦めないことの大切さを語りました。また、豊田さんからは「スタートしたときはみんなわんぱくだったけど、競技が進むにつれてだんだん真剣になってきたのを感じました。周りと協力して目標達成するのがスポーツの楽しいところなので、これからも頑張ってください」とメッセージが送られました。
オリンピアン、アスリート退場の際の見送りハイタッチでは、関さんがアテネオリンピックの銅メダル、さんがシドニーオリンピックの銀メダル、アテネオリンピックの銅メダルを持参。子供たちは初めて触るオリンピックのメダルに感激し、参加した皆さん全員が笑顔でいっぱいになるハイタッチとなりました。
フェスタ終了後、オリンピアン、アスリートたちは被災地視察の一環として、「七ヶ浜中学校第2グラウンド応急仮設住宅」を訪問し、仮設住宅集会所に集まっていただいた15名の住民の皆さんと交流。齋藤さんの身体の大きさに驚いた皆さんからいろんな質問が飛び交い、また山さん、関さんのメダルを触ったり首にかけたりするなど、ここでも笑顔あふれるふれあいの場となりました。
■ハイライト動画
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