公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が実施するトップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」を活用して、以下10選手の採用が内定しました。2016年4月1日より入社する予定です。
・平井彬嗣選手(水泳・競泳)
郵船ロジスティクス株式会社
・押切雄大選手(水泳・競泳)
ANAセールス株式会社
・阿部宏隆選手(レスリング)
サコス株式会社(2016年4月1日付)
・中丸彩衣選手(ラグビーフットボール)
株式会社NTTファシリティーズ
・山田美諭選手(テコンドー)
城北信用金庫(2016年4月1日付)
・久良知美帆選手(フェンシング)
城北信用金庫(2016年4月1日付)
・菊池悠希選手(スケート・ショートトラック)
全日本空輸株式会社(2016年4月1日付)
・横山大希選手(スケート・ショートトラック)
トヨタ自動車株式会社(2016年4月1日付)
・伊藤さつき選手(スキー・フリースタイル)
豊田鉄工株式会社(2016年4月1日付)
・中川貴哉選手(テコンドー)
スターティア株式会社(2016年4月1日付)
今回でアスナビを通じた採用は59社85名(※来春入社予定選手含む)となりました。
※詳細は下記、リンク先の「アスナビ」ページをご参照ください。
採用内定10選手のうち7選手が、味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた記者会見(15日)に出席し、内定企業や関係者への感謝を口にするとともに、それぞれ今後の抱負を語りました。
まず、会見の冒頭であいさつに立った福井烈JOC常務理事は「今回内定をいただいた選手が入社する来年は、リオデジャネイロオリンピックの開催年でもあります。7名の夏の競技の選手にとってはまさに勝負の年。安定して競技ができる環境をいただくわけですから、これからしっかりと練習して、結果を残すことが採用いただいた企業の方々への最初の恩返しになるのではないかと思います。また冬季競技の3名につきましても、入社2年目に平昌オリンピックを迎えます。冬季競技の選手もぜひ活躍して、最初の恩返しをしてもらいたいと思います」と、新たに内定が決まった選手たちを激励しました。
続いて八田茂JOCキャリアアカデミーディレクターによるこれまでのアスナビ採用実績の説明があった後、「アスナビ最大のロールモデル」と紹介された北京・ロンドンオリンピック代表の元ビーチバレー選手、朝日健太郎さんが体験談を語りました。朝日さんはアスナビ初期の2011年7月1日に株式会社フォーバルに入社。「北京オリンピックの後、ロンドンを目指すには資金が足りない」という経緯でアスナビを知り、この制度を活用しようと思ったと言います。「アスナビのおかげでロンドンにも出ることができたと言っても過言ではありません。一番の思い出はオリンピック出場決定戦に社員総出で応援に来ていただいたこと。自分と社員みなさんとの一体感の中で競技生活を続けていくことができました」。こうした経験を踏まえた上で、新採用の選手に向けて「心と体を鍛えるのと同時に自分の生活環境を整えるという意味ではアスナビの効果は大きかった。ですので、まず一番大事なことは競技に集中すること。その上でお世話になっている会社でいろんなことを学びながら、競技を続けていってください」と、アスナビアスリートの先輩としてエールを送りました。
その後、会見に出席した7選手が、今後に向けての意気込み、目標などを語りました。
<記者会見出席選手コメント>
■平井彬嗣選手(水泳・競泳)
「このたびは郵船ロジスティクス株式会社さんに採用いただき、まずは競技者として自分の夢を大成すること、オリンピックに出場し最高の結果を残すことが目標です。それとともにやはり、人間力の向上なしに競技力の向上なしと自分は考えているので、郵船ロジスティクスさんのような世界を目指す企業さんにお世話になり、その方々とともに同じ目標に向かって切磋琢磨し、人としても強くなりながら、競技者としても大成できるように、一層努力を図っていきたいと思います」
■押切雄大選手(水泳・競泳)
「まずは、今は感謝の気持ちしかありません。泳げる環境を与えてくださったANAセールス株式会社さんにはとても感謝しております。また来年からは社会人となりますので、社会人としての自覚を持ち、またANAグループの一員としても日々努力し、期待に応えられるように頑張ってまいりたいと思います」
■阿部宏隆選手(レスリング)
「私はやはりオリンピック出場、またメダル獲得を大きな目標にしていまして、それをバックアップしてくれるサコス株式会社さんには感謝しかありません。仕事と競技を両立するのは難しいと思いますが、会社の方々の協力を得て、一緒に頑張っていきたいと思います」
■中丸彩衣選手(ラグビーフットボール)
「私は去年ぐらいからラグビーを始めたのでみなさんと比べると経験が少ないのですが、NTTファシリティーズさんに採用していただいたので、これからたくさん経験を増やしていき、私の目標であるオリンピック出場と、金メダルを獲得できるように、社員のみなさんに恩返しをしていきたいと思います」
■山田美諭選手(テコンドー)
「社会人として感謝の心を忘れずに、人としても成長できるようになりたいと思っています。競技の方では、オリンピックで金メダルを取ることを目標にして頑張っていきたいと思います」
■久良知美帆選手(フェンシング)
「まず、私は競技を続けられることに対し喜びを感じており、城北信用金庫さまに感謝の気持ちでいっぱいです。私も他の選手に比べると競技力もまだまだ未熟ですし、競技年数も少ないんですが、これからが私にとって勝負だと思います。2020年東京オリンピックでのメダル獲得を目指して全力で頑張っていきたいと思います。また、競技力だけでなく人間としても成長できるように頑張ります」
■菊池悠希選手(スケート・ショートトラック)
「ANAの社員の一員としてオリンピックという舞台に挑戦できることをとてもうれしく思っています。競技を通して培った、目標に向かって諦めずに挑戦し続けることのできる忍耐力や行動力を生かして業務にも取り組んでいけたらと思います。アスリートとしてはもちろんですが、社会人としても成長できるように頑張りたいです」
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