日本オリンピック委員会(JOC)は7月20日、岩手県二戸市の二戸市総合スポーツセンターで「オリンピックデー・フェスタ in にのへ」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
今回の参加オリンピアンは、バレーボールの大山加奈さん(2004年アテネオリンピック5位入賞)、アイスホッケーの藤本もえこさん(2014年ソチオリンピック8位入賞)、自転車の阪本章史さん(2008年北京オリンピック出場、2010年広州アジア大会銀メダル)、バドミントンの藤井瑞希さん(2012年ロンドンオリンピック銀メダル)、バイアスロンの本田佳子さん(1992年アルベールビルオリンピック、1994年リレハンメルオリンピック出場)の5人。二戸市内の小学生61人の皆さんと、運動会形式のスポーツプログラムでふれあいました。
参加オリンピアン5名のうち、藤本さん、阪本さん、本田さんの3名が初参加というフレッシュなメンバーでの開催となった今大会。開会式ではオリンピアンを代表して阪本さんが「私たちオリンピアンは、みんな今日を楽しみにしていました。今日は全力で笑顔で楽しみましょう」と呼びかけ、続いて二戸市の藤原淳市長が「スポーツを身近に楽しむ喜び、夢をつかむ学びを期待しています。そして、岩手国体や2020年の東京オリンピック・パラリンピックにつなげたいと思います」とあいさつしました。
運動会では、オリンピアンが5チームに分かれて「手つなぎ鬼」「大玉転がし」「ボール運び」「綱引き」を実施しました。オリンピアンを目の前にしてはじめは緊張していた参加者も、第1種目の「手つなぎ鬼」でオリンピアンと一緒に走りながらだんだんと打ち解けていった様子。続く「大玉転がし」「ボール運び」では、各チームがオリンピアンと参加者で一体となり、勝利に向けて真剣に作戦を立てていました。そして、最後の綱引きではリーダーのオリンピアンが各チームを盛り上げ、優勝を目指して一丸となって取り組んでいました。
閉会セレモニーでは、オリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を藤本さんが紹介し、最後にオリンピアン全員があいさつ。藤井さんは「私は5歳でバドミントンをはじめ、毎日小さな目標に向けて頑張ってきました。みんなもこれからも頑張って、小さな目標でいいからクリアすることを積み重ねてほしいです」と語り、本田さんは「これからも失敗を恐れずにいろいろなことに立ち向かってほしいです。今日みんなに出会えたことは貴重な時間でした」とコメントしました。
そして、オリンピアン退場時に藤井さんがロンドンオリンピックの銀メダルを持参していることが紹介されると大歓声が上がり、子どもたちは順番にメダルを触りながらハイタッチで見送りました。
終了後オリンピアンたちは、二戸市にある寺院で瀬戸内寂聴さんが名誉住職を務める天台寺と、同じ町内にある瀬戸内寂聴記念館を訪れました。ここでは二戸市ボランティアの関カヨさんが、二戸市の名誉市民でもある寂聴さんが天台寺で行っている青空説法について説明。オリンピアンは震災時のことを頭に浮かべながら、関さんのお話に深くうなずいていました。
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