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2015.05.29 震災復興支援

競泳の中村真衣さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタin 遠野」レポート

競泳の中村真衣さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタin 遠野」レポート
オリンピックデー・フェスタ in 遠野(写真:フォート・キシモト)
競泳の中村真衣さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタin 遠野」レポート
今回は(左から)金田さん、柴田さん、伊藤さん、上田さん、中村さんの競泳陣5人が参加(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は5月17日、岩手県遠野市新町の遠野市民センターで「オリンピックデー・フェスタ in 遠野」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 2015年度1回目の開催となる今回の参加オリンピアンは全員が水泳(競泳)陣。中村真衣さん(2000年シドニーオリンピック女子100m背泳ぎ銀メダル、400mメドレーリレー銅メダル)、上田春佳さん(2012年ロンドンオリンピック女子400mメドレーリレー銅メダル)、伊藤華英さん(2008年北京オリンピック出場、2012年ロンドンオリンピック出場)、柴田隆一さん(2008年北京オリンピック出場)、金田和也さん(2012年ロンドンオリンピック出場)の5人が参加し、遠野市の小学生57名とともに、水中運動会形式のスポーツプログラムを楽しみました。

競泳の中村真衣さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタin 遠野」レポート
開会のあいさつを行った中村さん(写真:フォート・キシモト)

 今回のフェスタでは開催前日に、現地語り部の奥寺恭子さんから、開催地「遠野」を知るためのプログラムとして、遠野に伝わる昔話を聞く時間が設けられました。被災者でもある奥寺さんは、オリンピアンに会えて、遠野の話ができたことに元気をもらえたと大変喜んでおられました。

 翌日の開会式では、オリンピアンを代表して中村さんが「今日を楽しみに私たちオリンピアンは東京からやってきました。今日は笑顔を忘れずに精いっぱい頑張りましょう」とあいさつ。開催地を代表して、遠野市の本田敏秋市長が「水泳で世界を相手に活躍したオリンピアンの方々に、復興支援がんばれ、と駆けつけていただいた。水泳だけでなくみんなにはいろんなことにチャレンジして将来は遠野を代表する人になってほしいです」と参加者にエールを送りました。

競泳の中村真衣さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタin 遠野」レポート
子どもたちに指導をする柴田さん(写真:フォート・キシモト)
競泳の中村真衣さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタin 遠野」レポート
上田さんも「アクアウォーキングリレー」に参戦(写真:フォート・キシモト)

 開会式後は、「ラジオ体操ご当地版」によるラジオ体操の後に、岩手国体ダンスも実施。その後、行われた水中運動会では、オリンピアン5人が各チームリーダーとなり、「けのびレッスン」「アクアウォーキングリレー」「2人1組リレー」「水中玉入れ」の4プログラムを行いました。
「けのびレッスン」では初めに、中村さんの司会で、オリンピアンによる模範泳法とけのびの模範演技を行いました。オリンピアンの泳ぎを間近で見ることができた参加者は、その迫力にくぎ付けになっていました。
 けのびの模範ではオリンピアンが「悪い例」を実際に見せ、どこが悪かったかを当てるクイズが行われ、参加者は楽しみながら理解を深めていました。さらに、泳力別に4班に分かれてのレッスンでは、オリンピアンによる熱のこもった指導がなされました。
 チーム対抗形式で行われた3種目では、オリンピアンも参加者も競い合う中にも楽しさを感じながらプログラムを行っていました。

競泳の中村真衣さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタin 遠野」レポート
子どもと一緒にリレーに臨む伊藤さん(写真:フォート・キシモト)
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子どもたちとの水中玉入れを楽しむ金田さん(写真:フォート・キシモト)

 閉会セレモニーでは、上田さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。伊藤さんは「一生懸命頑張ること、ベストを尽くすことがスポーツの醍醐味です。今日の気持ちを忘れずに頑張ってください」と話し、上田さんは「こんなに大きな声を出して楽しめたのはオリンピックが終わって初めてでした。スポーツを楽しんで、これからも水泳だけでなく他のスポーツや勉強や遊びもいろいろなことに挑戦してください」と子どもたちに言葉を送りました。

 退場時の見送りハイタッチでは、中村さんがシドニーオリンピックの銀メダルと銅メダル、上田さんがロンドンオリンピック銅メダルを持参。参加者たちはとてもうれしそうな様子でメダルに触れていました。記念品として参加者全員にオリンピアン5名のサイン入りの色紙が渡され、参加者は最後まで笑顔でフェスタを終えました。

 イベント終了後、オリンピアンは被災地視察の一環として遠野市後方支援資料館と遠野市応急仮設住宅を訪問。資料館では震災当時の映像による説明や配布された資料に目を通し、オリンピアンは被害の大きさをあらためて実感した様子でした。続いて訪問した仮設住宅では入居者との歓談やオリンピックのメダルを触ってもらったり、仮設住宅での運動不足を解消するために1日3回行われている「ケロケロ体操」を一緒に行うなどのふれあいの時間を過ごしました。

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