日本オリンピック委員会(JOC)は8月5日、福島県耶麻郡北塩原村の「北塩原村民体育館」で「オリンピックデー・フェスタ in 北塩原」を開催しました。オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、多数のオリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
今回参加したのは、バドミントンの藤井瑞希選手、板垣有紀選手、卓球の丹羽孝希選手、町飛鳥選手、ビーチバレーの朝日健太郎さんの5人。運動会形式のレクリエーション、バドミントンと卓球のスポーツ教室を行い、北塩原村内の中学生、スポーツ少年団団員を中心とした60人とふれあいました。
開会式ではオリンピアン・アスリートを代表して、2008年北京、2012年ロンドンオリンピックに出場した元ビーチバレー選手の朝日さんが「夏休みの素晴らしい思い出の1ページとなるよう、最後まで笑顔で楽しもう」とあいさつ。開催地代表の佐藤信寛北塩原村教育委員会教育長は「参加オリンピアン・アスリートとのふれあいにより、目標や憧れをもって過ごし、積極的に指導を受け、大切な1日にしてください」と、充実したイベントにするべく、参加者に呼びかけました。
最初に行われた運動会の種目は「手つなぎ鬼」「大玉転がし」「ボール運び」。各オリンピアン・アスリートがチームリーダーとなり、参加者が5チームに分かれて対戦しました。ゲームが始まると“チームリーダー”たちもチームメンバーの中学生たちも本気モード! 笑顔のなかでも真剣勝負が展開され、大いに盛り上がりました。
後半のスポーツ教室では、バドミントンの“先生”役、ロンドンオリンピック女子ダブルス銀メダルの藤井選手が、板垣選手とともに、走る・打つなどの基本練習からゲーム形式の練習を指導。藤井選手が模範プレーを披露すると、会場からは大きな歓声があがりました。
また卓球教室では、ロンドンオリンピック代表の丹羽選手が、町選手とともにトップ選手のラリーを見せ、参加者の目をくぎ付けにしました。ラケットの持ち方からステップの方法、実戦に役立つ技、さらにはメンタル面へのアドバイスまで、ひとりひとりに向き合ってメッセージを伝えていました。
2時間にわたるメーンイベントが終わり、イベントは閉会セレモニーへ。藤井選手が「つながる火」を紹介し、続いて板垣選手が「夢に向かって、笑顔を絶やさずに頑張ってください」とエール。オリンピアン・アスリート全員が参加者に向けてメッセージを送りました。
オリンピアン・アスリートはイベント終了後、被災地視察の一環として郡山市内にある「富岡町生活復興支援おだがいさまセンター」を訪問。同センターの吉田恵子さん、県立富岡高校教員で同校女子サッカー部監督の松本克典さんから語られた、震災当時から現在に至るまでの富岡町の様子、スポーツ環境などについての説明に聞き入っていました。
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