国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が19日、9月の会長就任後初めて来日しました。20日には都内で記者会見とレセプションに出席しました。また、安倍晋三首相への表敬訪問や、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長、東京都の猪瀬直樹知事との会談などを通じて、日本の政財界にオリンピック・パラリンピックへのさらなる支援を要請しました。
■2020年東京オリンピックの成功に期待
記者会見にはバッハIOC会長に加え、2020年東京オリンピック調整委員長を務めるジョン・コーツIOC副会長、竹田JOC会長、マーク・アダムスIOC広報部長が出席しました。
バッハIOC会長は、「会長就任から早期に日本を訪問することができ、とてもうれしいです。2020年の東京オリンピック招致成功に対して、改めてお祝い申し上げます。素晴らしい大会が開催されることを期待しています。今回、日本の国民の皆さまが一丸となって招致できたことは、2020年大会の成功につながるでしょう」と2020年東京大会の成功に期待を寄せました。
また、コーツIOC副会長は「大会組織委員会では、開催都市、政府、国内オリンピック委員会の三者が力を合わせ、一体になる必要があります」と述べ、来年2月までに設立される2020年東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会に助言しました。
■経済界にさらなる支援を呼びかけ
その後は会場を移してレセプションが行われ、IOC・JOC関係者や猪瀬都知事、下村博文東京オリンピック・パラリンピック担当大臣兼文部科学大臣をはじめ、日本経済団体連合会、経済同友会、日本商工会議所、東京商工会議所など経済界の関係者ら251名が出席しました。
冒頭で竹田JOC会長は、「バッハ会長には会長就任後、早々に来日していただき感謝しています。バッハ会長とは長い間、友情関係を育んでいますが、国際スポーツ界における高名な立場にお就きになられたことを大変喜ばしく思います」と来日に対する謝意とIOC会長就任への祝意を述べました。
続いてバッハIOC会長は、「2020年東京オリンピックの開催決定は、私の大親友である竹田会長の指導の下で実現しました。この勝利は皆さま全員の勝利です」と述べ、「オリンピック競技大会では多くのアスリートに加え、ビジネス界にとっても他に類を見ないチャンスが与えられます。オリンピックとパートナーシップを組めば、世界を舞台に何億人、何十億人という方々にリーチできます」と語り、列席した財界の関係者にさらなる支援を呼びかけました。
その後、猪瀬知事による乾杯発声に続き、バッハIOC会長の要望で政財界の関係者との記念撮影が行われました。参加者は笑顔で写真に収まるなど、レセプションのひとときを楽しみました。
バッハIOC会長記者会見ハイライト
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