日本オリンピック委員会(JOC)は「オリンピックデー」の6月23日、都内で平成24年度「JOCスポーツ賞」の表彰式を行い、最優秀賞を受賞した体操の内村航平選手ら15名の選手が出席しました。
冒頭のあいさつに立った竹田恆和JOC会長は、「昨年はロンドンオリンピックが開催されまして、メダル38個という過去最高の記録を残すことができました。また、冬の競技の選手を含めて表彰を受けられた選手の皆さんに心からお祝いを申し上げます」と述べ、受賞者を祝福しました。
表彰式では、受賞者に竹田会長から表彰状と記念品、ブロンズ像が贈られ、最後に全員が壇上で受賞の喜びと今後の意気込みを語りました。
<受賞者一覧と出席者のコメント>
【最優秀賞】
■体操/体操競技
内村航平
「(ロンドンオリンピックは)もうだいぶ昔のことのように思います。いつも自分の納得する演技を試合で出したいと思っているので、それを目指すのみです。ずっと日本代表に入り続けて、リオデジャネイロのオリンピックも代表に入りたいと思います」
【優秀賞】
■ボクシング
村田諒太
■レスリング
米満達弘
「オリンピックではいろんな人のお陰で良い結果を出せたので、その感謝の気持ちを忘れずに、次のリオデジャネイロオリンピックに向けても頑張っていきたいと思います」
小原日登美
「オリンピックを目指すのは3回目の挑戦でしたが、やっとここまでたどり着いて、念願の夢を達成することができました。今後は、これからオリンピックを目指す子どもたちや選手に、少しでも自分の経験を生かせるように携わっていきたいと思います」
伊調馨
「アテネの時は若かったのでただただうれしくて、北京の時は姉の千春とリベンジということで悔しい気持ちとうれしい気持ち、ロンドンは自分のレスリングを少しでも世界中のみんなに見せられたので、上出来かなというメダルでした。自分のレスリングをこれからも追及して、もっともっとうまくなりたいと思っています」
■柔道
松本薫
「(改めて振り返って、金メダルは)うれしかったです。次の目標に向かって、私もまた無敵になれるように頑張ります」
■スキー/ジャンプ
梨沙羅
「自分の納得いくジャンプができた時はとても楽しいです。昨季は飛型点であまり自分の納得いく点数が出なかったので、来季はそこをしっかり直して、初戦に向けて頑張りたいと思います」
【新人賞】
■水泳/競泳
萩野公介
「初めてのオリンピックは、自分の納得する泳ぎができて楽しい大会でした。今考えると色々反省点はありますが、その時できる限りの泳ぎはしたと思うので、満足しています。今の時点では、なりたい選手像が見えてきたので、将来そういう選手になれるように頑張りたいです」
【特別功労賞】
■サッカー
ロンドンオリンピック女子日本代表チーム
鮫島彩、岩清水梓、熊谷紗希、近賀ゆかり、宮間あや、阪口夢穂、川澄奈穂美、大野忍、田中明日菜、福元美穂、安藤梢、愛実、矢野喬子、澤穂希、海堀あゆみ、大儀見優季、丸山桂里奈、岩渕真菜
矢野喬子
「目指したところは金メダルだったので、悔しい思いが混ざった銀メダルでしたが、チームも自分も含めて精一杯やった結果だと思います。昨シーズンで引退をして、今は神奈川大学女子サッカー部のコーチをやっています。自分自身が大学生のときには日本代表に選ばれていたので、そういう選手を出せるように頑張りたいと思います」
近賀ゆかり
「同じアメリカという相手と対戦し、ワールドカップでは勝つことができてオリンピックでは負けてしまったんですけど、最高の相手と戦えて、ベストを尽くせたと思います。まずは、けがをしっかり治して、良いパフォーマンスを出したいと思いますし、オリンピック、ワールドカップで優勝を目指せるように頑張りたいです」
■ウエイトリフティング
三宅宏実
「オリンピックから1年経つのですが、メダルを取ることが夢だったので、達成した時はうれしかったです。今後は1年1年、自身が持つ日本記録を更新しながら、レベルアップしていきたいです。次のオリンピックにもう一度挑戦したいと思うので頑張ります」
■卓球
ロンドンオリンピック女子日本代表チーム
石川佳純、福原愛、平野早矢香
■バドミントン
垣岩令佳、藤井瑞希
藤井瑞希
「(ロンドンでは)選手村に入っていない分、いつもの国際大会と変わらず、家族やチームメートが応援に来てくれていたので、特別感はなかったです。(垣岩選手と)2人であの舞台を目指してきたので、(メダルを取れて)すごく良かったです。けがをして復帰時期が全然分からないので、まずはもう一度プレーできるようにリハビリを頑張りたいです」
■フェンシング
ロンドンオリンピックフルーレ男子日本代表チーム
太田雄貴、千田健太、三宅諒、淡路卓
千田健太
「(準決勝のドイツ戦は)最後は負けたかと思うほどドキドキしました。最後、太田くんが決めてくれたのですが、祈るような気持ちで応援していました。世界選手権でも頑張って結果を出して、もっと応援していただけるような競技にしていきたいと思います」
三宅諒
「太田選手を筆頭に、良いお兄さんという感じで引っ張ってくれて、年下の僕と淡路選手が安心して自分のプレーを発揮できる家族のようなチームでした。8月の世界選手権で個人でも団体でもメダルを取れるように頑張りたいと思います」
淡路卓
「オリンピックという舞台は小学生の時から14年間夢見てきたので、その舞台に立つことができてすごくうれしかったです。苦しいこともいっぱいありましたが、この4年間同じチームでやってきて、そのチームで頑張って結果を残せたのが一番良かったです。8月5日から世界選手権があるので、当面はそこを目指して頑張っていきたいと思います」
【特別栄誉賞】
■レスリング
吉田沙保里
「(メダルの重みは?)ロンドンが一番重かったです。440グラムでした(笑)。3つ量ったんですが、アテネは150グラム、北京が200グラムでした。メダルは大きいほど好きです。日本代表選手団の旗手に決まった瞬間は本当にうれしくて、(開会式では)一番前で胸を張って笑顔で歩こうと思っていたのですが、試合が近づくにつれて緊張がすごく増してきました。旗手をした人は金メダルを取れないというジンクスがあって、それが頭をぐるぐる回ったのですが、なんとかジンクスを破れて良かったと思います」
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