【日本代表選手団コメント】ソチオリンピック閉幕に寄せて（2）

　ソチオリンピック日本代表選手団の今大会の感想や今後に向けた抱負など、閉幕に寄せるコメントを一斉配信します。

■スケート・スピードスケート
・長島圭一郎選手
　オリンピックはいつも通りというわけにはいかない。このような貴重な経験をすることができたのは非常に良かったですが、結果を出せず残念で悔しい気持ちでいっぱいです。これまで僕を支えてくれた家族、会社、関係者の皆さんに感謝します。ご声援ありがとうございました。

・加藤条治選手
　バンクーバーからの4年間、金メダル獲得へ向け頑張ってきましたが、残念ながら金メダルには届きませんでした。多くの方々に支えられ、また、応援したいただいた皆様に感謝します。本当にありがとうございました。

・及川佑選手
　たくさんのご声援ありがとうございました。正直、悔しい気持ちで一杯ですし、レース自体もいい滑りができたかはわからないです。しかし、レース当日にできる自分自身の最大の力や気持ちは出せたと思います。結果が伴わず、応援いただいた方々に申し訳ない気持ちで一杯ですが、たくさんの思いを乗せて、たくさんの後押しを背にスタートラインに立てたことはとても幸せでした。本当にありがとうございました。

・上條有司選手
　この度は、たくさんの応援ありがとうございました。全力で臨みましたが、結果を残すことができず、悔しさでいっぱいです。しかし、みなさんの応援を受けながら夢に挑戦でき、幸せでした。本当にありがとうございました。

・山中大地選手
　今回、初めて出場させていただいたオリンピックは悔しい結果で終わってしまいました。オリンピックの借りはオリンピックで返すという強い気持ちで、今後、競技に取り組んでいきたいと思います。また、このような舞台に立てたことに幸せを感じ、今日まで私を支えて応援してくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。

・近藤太郎選手
　オリンピックという最高峰の舞台で持てる力を最大限発揮しましたが、結果は振るわず、世界との圧倒的な差を肌で感じました。オリンピックのレースは私にとって今までの人生の中で最も悔しい瞬間でした。この経験を糧に、4年後は世界と全力勝負できるよう、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。応援してくださった国民の皆様、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

・ウィリアムソン師円選手
　自分の持っている力を発揮できず残念でした。この経験を4年後に生かせるよう来シーズンからの1年1年を大切にし、自立できる選手になれるよう頑張ります。絶対にピョンチャンオリンピックではリベンジします。ご声援ありがとうございました。

・小平奈緒選手
　4年間、様々な試行錯誤を重ね、日々成長、日々自分超えを目標に“その時”を迎えましたが、メダルには届かず悔しい結果となってしまいました。500mでは、現時点での最大のパフォーマンスは発揮できたと思います。ただ、世界の進化には及ばず、力不足を痛感しました。このオリンピックでの学びを生かし、次の4年間でその差を必ず埋めていきたいと思います。たくさんのご声援、本当に感謝しています。ありがとうございました。

・辻麻希選手
　3度目の挑戦で手にしたオリンピックの切符でしたが、ここまであきらめずにやってきて良かったと思えるような最高の舞台でした。結果としては全然振るわずとても悔しいですが、自分の持ち味は発揮できましたし、今持てる最高の滑りはできたと思います。たくさんの方に支えていただいてここまで成長できたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。国民の皆様に応援していただけて、大歓声の中で滑ることができて、とても幸せな時間でした。

・住吉都選手
　初めてのオリンピックはとても刺激的でした。最高の場で最高の滑りを目標としていましたが、届くことができず悔しい思いです。しかし、これまでたくさんの方々に支えられ、この舞台に立てたことは、私にとってとても貴重な財産となりました。お世話になった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。応援ありがとうございました。

・田畑真紀選手
　たくさんの方に支えられ応援していただいたおかげで、5度目のオリンピックに挑戦する事ができたことを心より感謝しています。結果が残せず悔しい思いは大きいですが、オリンピックまでに積み重ねてきたことは自分の財産となりました。また、この素晴らしい経験を次に生かしていきたいと思っています。本当にありがとうございました。

・菊池彩花選手
　本当に悔しいオリンピックでした。このために4年かけて準備をしてきたつもりでしたが、結局成果を出すことはできませんでした。その中でも夏からパシュートの合宿で一緒に練習してきた仲間や、スタッフの方々に支えてもらってここまで上がってこられたし、家族の支えとたくさんの方からの応援メッセージがあったからこそ、オリンピックのスタートラインに立つことができました。本当に感謝しています。つらく苦しかったですが、その分たくさんのことを学べましたし、今回のこの経験は自分をさらに成長させるための戒めだと思って、また新たな気持ちでスケートと向き合っていきたいです。

・押切美沙紀選手
　世界との差をものすごく感じた大会でした。次のオリンピックまでの４年間で、もっと強く、もっと速くならないといけない。「メダルを取るぞ」と言える選手になって、またこの舞台に戻ってきたいです。

・木菜那選手
　ロシアまで来て応援してくれた人のためにも、メダルを取ってやるぞとの気持ちで臨みましたが、ほかの国がものすごく強くなっていた大会でした。色んなことを海外の選手から吸収して、もっともっと強くならないといけないと思います。

・藤村祥子選手
　この度はたくさんの温かいご声援ありがとうございました。私にとって初めてのオリンピックが終わりました。目指すと決めた4年前からソチという場に立つまで、支えてくださった皆様、背中を押してくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。この先は、世界の壁を壊すため、より一層精進します。ありがとうございました。

・穂積雅子選手
　この4年間、ソチオリンピックのために日々トレーニングに励んできましたが、結果として示すことができずとても悔しい思いでいっぱいです。ここで得た気持ちと経験を忘れることなく、人間力をどんどん向上して、今後の人生に生かしていきたいと思います。今まで温かく応援していただき、支えていただき、本当にありがとうございました。

・石澤志穂選手
　4年間の練習の成果をオリンピックでぶつけるというのは改めて難しいと感じました。しかし皆様の応援はしっかり私の元に届き、あきらめることなく最後まで粘るレースをすることができました。たくさんの感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りて改めてお礼を言いたいと思います。心温まるご声援、本当にありがとうございました。

■スケート・フィギュアスケート
・羽生結弦選手
　金メダルをこうやって持ち帰ることができて、日本国民の一人として、本当に誇らしく思っています。テレビで見てくださった方も、会場に来てくださった方も、たくさんの方々が本当に応援してくださっていて、ショートプログラム、フリースケーティングともに何回も背中を押され助けてもらいました。本当にありがとうございます。これからも一生懸命頑張りますので、どうか応援のほどよろしくお願いします。

・町田樹選手
　今大会は多くのことを学ばせてもらって、この大会を通して国際ジャッジや世間の方々が、町田樹というスケーターはオリンピックのメダルを手にするにふさわしいスケーターであるという評価をしてくださったことがすごくうれしく、自信を持てました。最後まで戦い抜いた自分を誇りに思う一方で、やはりまだまだ僕は未熟で、まだまだ多くの経験を積まなければならなくて、色々なことを学んでいかなければならない、文字通り“いち学生”なんだなということを痛感させられた大会でもありました。
　このオリンピックを通してすごく貴重な体験をさせてもらったし、多くのことを学ばせてもらったので、ここで得られたものを糧に、今後の僕の人生に大いに生かしていきたいです。また、将来を担う後進の方々にそういうことを伝えていけたらなという強い思いがあります。

・橋大輔選手
　今回は本当にきつくて、かなり大変だったのですが、これが自分の実力だと思います。なかなか出たくても出られないですし、経験したくても経験できない場所だと思うので、こうやって3回目のオリンピックで滑ることができて良かったです。結果は日本代表として良い報告ができなくて残念ですが、精いっぱい自分の中であきらめずにやったので、良かったと思います。
　オリンピックは3回出ましたが、シチュエーションも違うし、メンバーも変わってくるし、アスリートにとっては1つの区切りで、そこに合わせるのは大変です。最高に楽しいですが、最高にきつい場所だとも思います。アスリートにとって１番やりがいを感じる場所なんじゃないかと思います。

・鈴木明子選手
　ベストではありませんでしたが、最後まで自分らしいスケートができたので、今はとてもほっとしています。選手としては今シーズンでラストと決めているので、今後は、まずは自分が滑れる限りはプロのスケーターとして、色々な方に自分のスケートで何かを伝えていけたらと思います。また、それだけに捉われず、自分がこのスケートという競技を通じて経験してきたことを、色々な形で伝えていく役割ができたらいいなと思います。

・浅田真央選手
　たくさんの方に励ましの言葉をもらったので、最後は覚悟を決めてリンクに立ちました。メダルという形で残すことはできませんでしたが、最後は自分の中で最高の演技ができたので、今まで支えてくれた皆さんに恩返しができたと思います。

・村上佳菜子選手
　オリンピックでは今まで感じたことのない、すごいプレッシャーを感じて、それがたぶんみんなが言う「魔物がいる」というものなのかなと思いました。悔しい気持ちが残ってしまったのですが、こういう経験ができたことと、（浅田）真央ちゃん、（鈴木）明子ちゃん、（山田）満知子先生、（樋口）美穂子先生と一緒に来られたことがすごく幸せでした。この悔しい気持ちを晴らしたいと思うので、（3月の）世界選手権で挽回して、気持ち良くシーズンを締めくくれたらいいなと思います。

■スケート・ショートトラック
・御堂雄三選手
　バンクーバーの惨敗から4年間、色々な方からのご支援、サポートのおかげでソチの舞台に立つことができ、とても感謝しています。結果で応えたいという思いが強かったのですが、良い報告ができなくて残念です。今まで熱い声援ありがとうございました！　今後は、今までの経験を生かして競技力向上に努められたらいいなと思っています。

・坂下里士選手
　この4年間、自分たちがやってきたことが正しいのか、もう一度考えないといけません。世界との差は何なのか、自分なりに考えてきましたが、最後のレースで感じたのは、力が全然足りてないということでした。

・酒井裕唯選手
　4年前の1回目は悔しさだけのオリンピックでした。今回は支えてくれた人に感謝する大会になりました。笑顔でみんなにありがとうと言いたいです。

・清水小百合選手
　ソチオリンピックを終えて、自分がこのときを目指して今まで過ごしてきた時間には、ともに戦ってきた仲間とたくさんの方の支えと応援があったことを改めて感じました。メダルという形で結果を残すことができなかったことはとても悔しいですが、ここまで全力で競技と向き合ってきた時間と経験は、今後の人生にも生かすことができる財産となりました。たくさんの応援をありがとうございました。

・桜井美馬選手
　今回2度目のオリンピックでしたが、バンクーバーオリンピックからの4年間、スケートに向き合ってきた時間や、つらいトレーニングをともに乗り越えてきた仲間の存在は、私にとってかけがえのない財産です。今後も目標に向けて努力することや仲間との信頼関係を大切にしたいと思います。

＜（3）に続く＞