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2014.02.23 オリンピック

【日本代表選手団コメント】ソチオリンピック閉幕に寄せて(1)

 ソチオリンピック日本代表選手団の今大会の感想や今後に向けた抱負など、閉幕に寄せるコメントを一斉配信します。

■スキー・アルペン
・湯淺直樹選手
 何もできなくて情けないです。どうしても表彰台に立ちたい、優勝したいと思って、自分の今までやってきたことを信じて滑ったのですが、それが失敗につながってしまったのは自分が未熟だということです。ただ、そう自分を信じてスタートしたので悔いはないです。本当に申し訳ないと思いますが、僕の頭の中では次の4年間をどう歩いていくかということでいっぱいなので、今日感じた悔しさを噛み締めながら、あと4年間しっかり生きていって、4年後に自分の集大成を見せたいと思います。猪谷千春さん以来のメダルを取るのは自分だと思っているので。

・佐々木明選手
 小学校3年生のときからオリンピックで勝つという明確な目標を持ってやってきたのですが、最後のオリンピックでも勝てなかったので、本当にオリンピックって難しいなと思います。色々な欲を捨てて、人生を懸けてここまでやってきて、それでもメダルを取れなかったので、取れた人は本当にすごいと思います。過去に同じ日本人としてメダルを取っている人を尊敬します。

■スキー・クロスカントリー
・恩田祐一選手
 オリンピックは参加することに意義があるのではなく、結果を出してこそ意味があると思っています。その点で、結果を残せず申し訳ないと思っています。今回で3回目のオリンピックでしたが、大舞台で結果を出すことの難しさを若い世代に伝えていけたらと思っていますし、僕個人としても、まだまだアスリートとして目標に向かって努力していきたいと思います。
 この舞台に立つまで色々なことがありましたが、多くの人の支えでここまで来れました。結果を残すことはできませんでしたが、全力で挑んだことは確かです。この舞台で戦えたことを誇りに思います。

・成瀬野生選手
 日本のクロスカントリースキー史上最高の順位を狙ったレースで最下位となってしまい、国民の皆様からいただいた応援をこのような形でご報告することは大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 今回で長年競技してきたクロスカントリースキーを引退することになりました。今までご声援、ご支援をいただいた関係者の皆様ありがとうございました。一人では戦うことのできないスポーツの世界で皆様の力は偉大でした。日本の代表、日の丸を背負い戦えたことを誇りに、スポーツで培った人間力をこれからは社会で発揮していきます。

・宮沢大志選手
 今回、初めてオリンピックを経験させていただき非常に勉強になりました。成績は全く残せませんでしたが、次のオリンピックでは必ずこの雪辱を果たしたいと思います。今大会を通じて、多くの皆様方に応援していただき、またクロスカントリースキーという競技を見ていただけたことを大変うれしく思います。今後ともクロスカントリースキーの動向を追っていただき、応援していただけたらと思います。改めまして、ソチオリンピックでの応援ありがとうございました。

・石田正子選手
 今大会は、前回のバンクーバーオリンピックよりも、もっと良い順位を狙っていたのですが、それがかなわなくて悲しいです。色々な要素が噛み合っての順位ですが、もし自分に不利なことが起こったとしても、それを跳ね返すくらいの力が自分になかったのだなと感じています。これからはもっと強くなって、自分に不利な状況でも跳ね返せるくらいの圧倒的な強さを持ちたいと思います。
 周りのサポートを得てこの場所にいるわけですが、その周りに甘えてしまい、自分でできる部分もお願いしていたのかもしれません。もっと自分ができることは自分でしっかりとやっていくことが大切だと痛感しました。
 このオリンピックには3種目に出場することができたのですが、手痛い失敗とともに、まだまだ自分が甘いから負けたのだなということを気づかせてくれる大会となりました。

■スキー・ジャンプ
・竹内択選手
 長野オリンピックを見て衝撃を受けてジャンプを始めてから16年。ずっとメダルを取りたいと思ってやってきましたし、こうやって取れて本当によかったなと思います。今できるすべての力を発揮することができました。応援ありがとうございました。

・伊東大貴選手
 今回はチームの雰囲気も今までにないくらい一致団結して、今までのスキー生活の中で一番いいチームだなと思っています。それがメダルにつながったと思いますし、それぞれ 色んな思いがあったので、心からうれしく思うソチオリンピックでした。オリンピックでのメダルというのは初めてなので、自分のスキー人生においてすごくいい経験になったなと感じています。インターネットなどで皆さんからの応援がすごく伝わってきてすごく力になりました。皆さんのおかげでメダルを取ることができました。ありがとうございました。

・葛西紀明選手
 今回のソチオリンピックでは、個人戦で念願の銀メダルを取ることができました。本当にうれしく思っています。また団体戦では、チーム一丸となって銅メダルを獲得でき、個人戦以上にうれしく思っています。そして主将として、このような大役を命ぜられましたが、“主将”という仕事ができたのではないかと思います。本当にありがとうございました。

・清水礼留飛選手
 初めてのオリンピックで銅メダルを取らせていただいて、非常にうれしいです。ワールドカップで上位に入る素晴らしい先輩たちばかりで、とにかく僕は、ただ追いつこうと思って、同じくらいの成績を出せるようにするのに必死でした。また、皆さんの声援が一つでも欠けていたらメダルは取れなかったのではないかと思います。本当に国民の皆さん、ありがとうございました。

・梨沙羅選手
 女子ジャンプを今まで作り上げて来てくださった先輩方とそこに携わって支えてくださった方々のおかげで、オリンピックという夢の舞台に立つことができ幸せでした。それとともに、ベストを尽くすことができなかった自分に悔しい思いと、今まで応援してくださった方々への申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
 今まではプレッシャーをかけられるたび、それは私に期待してくれているからこそだと思い、それを力に変えることができました。しかし、このオリンピックで初めてプレッシャーの恐ろしさを感じました。4年後のオリンピックで結果を出すためにも、今後、技術的なトレーニングはもちろんのこと、もっともっと精神的にも強くなっていきたいです。そして改めて、この舞台でトップに立ちたいと強く思いました。まだ心の整理はできていませんが、4年後に向けゼロからのスタートを切る気持ちで、今まで以上に努力していきたいと思います。

・伊藤有希選手
 今回オリンピックの舞台に立つことができたのは、今までの女子ジャンプの道を切り開いて下さった女子の先輩方、そして多くの関係者の方々のおかげです。オリンピックでは、応援して下さっている方々、そして今まで支えて下さったすべての方々に感謝の気持ちを込めて飛びました。本番では、結果ではなく自分のやることに集中すると強く心に決めていましたが、それでもミスが出てしまったので、メンタルの弱さ・技術不足をより痛感しました。今回は悔しいオリンピックにしてしまいましたが、4年後のピョンチャンオリンピックを目指し、さらに努力していきたいと思います。

■スキー・ノルディック複合
・渡部暁斗選手
 ノーマルヒルで銀メダルを取ったのはもう遠い過去のことのように思えます。ラージヒル、団体と悔しさ、敗北感を覚える試合が続きました。大会が終わったらもっとぐったりするかと思っていたけど、悔しさが大きすぎて、逆に次に向けてやる気が出ています。オリンピックに関して言えば、次は金メダル3つの気持ちで臨みたいです。

・加藤大平選手
 4年前のオリンピックから一歩一歩階段を上がってきて、いい感じで今大会を迎えられたと思っていたのに、あんなことになって(ラージヒルの前半ジャンプで転倒し、ひじを脱臼・骨折)、チームの主将として、みんなの力になれなくて、何をやっているんだろうという気持ちです。

・永井秀昭選手
 競技に関して言えば、オリンピックならではの難しさを教えられた思いです。それでも多くの人に支えられ、この舞台に立てたと改めて実感しました。その期待に応えることができなかったのは残念ですが、この場に来ることができたことを本当に幸せに思います。

■スキー・フリースタイル
・遠藤尚選手
 2度目のオリンピックで、4年間しっかり準備ができた大会ですが、試合に合わせることができず、悔しい結果になってしまいました。今後は次の4年に向けて個人の力をつけ、チーム一丸となって次のオリンピックで金メダルを取れるよう頑張っていきます。

・西伸幸選手
 大会を振り返ると、まず悔しさが最初に込み上げてきます。改めてオリンピックでメダルを取る難しさを痛感しました。会場に入ってからの気持ちの準備が4年前と比べてうまくいったことは、自分が強くなれたんだなとうれしく思います。今後はスキーを続けていくためにやらなくてはいけないことがあるので、環境を整えて4年後に夢を叶えたいと思います。

・津田健太朗選手
 ずっと目標にしてきたオリンピックに出場し、夢の舞台で全力で競技できたことは、競技生活においても、自身の人生においてもとても大きな経験となりました。このような経験ができたのも、本当にたくさんの方の支えがあったおかげです。応援してくれた皆さんに心から感謝しております。
 今大会で初めて採用された新種目だったので、まずはこのオリンピックで経験したことを少しでも多くの方に伝えたいと考えています。とくにこれからの将来を担う若い世代にオリンピックという舞台がいかに素晴らしいかということを伝えたいですし、同時に夢を追いかけることの尊さも伝えて行けたらなと思っています。

・上村愛子選手
 オリンピックという舞台で全力で滑れたのですごく満足度が高くて、決勝を滑り終わった瞬間は泣いてしまいました。いい滑りができて良かったと思い、こういう気持ちになるのも最後なんだという気持ちから涙があふれました。オリンピックは本当に楽しい場所でした。悔しい思いも苦しい思いもしますが、成長もできる最高の場所でした。

・小野塚彩那選手
 新種目という中で、メダルのプレッシャーもありましたが、皆さんのたくさんの応援のおかげで獲得できた銅メダルだと思います。スキー・ハーフパイプという新しい種目を日本で体験できる場所があると思いますので、これからも、また次のオリンピックでも注目いただいて、応援していただけたらなと思います。ありがとうございました。

・三星マナミ選手
 自分ができることに全力を尽くせたと思います。結果的に転んでしまったのは悔しいですが、自分が攻めた結果なので受け止めたいと思います。オリンピックは最高に楽しい舞台でした。そう思えるのは、家族や仲間たちが自分を一生懸命支えてくれたおかげです。その時間の中で自分はベストを尽くしてこられたので、オリンピックを思い切り楽しめたのだと思います。最初で最後のオリンピックで、最高にいい気分で帰れるので、本当に人間として幸せ者だなと思います。今後は家族孝行をして、どんな形であれ、いただいた恩を返していきたいと思います。

■スキー・スノーボード
・平岡卓選手
 滑る前まで緊張していたのですが、滑り始めたら全然緊張とかなくて、楽しくできました。楽しめて最高の滑りができて、応援してくれた人の期待に応えられてよかったです。今までスノーボードはメダルを取ったことがなかったので、これでスノーボード界が盛り上がったらいいなと思います。

・青野令選手
 2回目のオリンピックとなった本大会では、結果は出せませんでしたが自分にとっては次につながる意味のある大会となりました。スノーボードハーフパイプにおいて日本人で初めてメダルを取った瞬間に関われたことも良かったです。多くのサポートに感謝したいです。

・平野歩夢選手
 オリンピックっていうのも初めてで、パイプも全然分からなくて、けがをしていて全然パイプも滑れていない状態で、久々の大会がオリンピックでした。その中で久々に自分らしい滑りができたかなと思うので、結果もついてきてよかったし、楽しかったです。ライブで(テレビ放送を)見ていた人もいると思います。応援してくれた方、本当にありがとうございました。

・子出藤歩夢選手
 完走できなかったことが悔しいです。とりあえず1本は決めたかったです。初めてオリンピックの雰囲気を経験して、オリンピックに来るまでもいい経験をしたので、今後のスノーボードの糧になると思います。また来たいです。この雰囲気の中で自分の滑りを決めたいです。

・角野友基選手
 ソチオリンピックには、自らのベストライディングでのメダル奪取を目標に臨みましたが、メダルを獲得できず正直残念な気持ちです。しかし、競技終了後に応援していただいている方々から『良いライディングだったよ!』とSNSメッセージなどで労いをいただき、自分の伝えたかったスノーボードスロープスタイルが表現できたのかと思います。これからは4年後のメダルを目指して頑張っていきます。

・岡田良菜選手
 2回目のオリンピックに出場できてうれしかったです。前回大会では転倒して演技を完結できず悔しい思いをして、今回のオリンピックに向けてトレーニングを積んできたので、今大会ではこれまでトレーニングしてきたことが出せて良かったですし、達成感もあります。男子ハーフパイプでメダルを取れたことは一緒にやって来たチームメイトとしてもとてもうれしく思います。前回は緊張していたのですが、2回目のオリンピックは楽しめました。ありがとうございました。

・竹内智香選手
 今回4度目のオリンピックだったのですが、選手村やサポートハウスも知っているスタッフがたくさんいて、どちらかというとホームのように感じられました。その結果、メダルを取ることもできたので、すごく楽しいオリンピックでした。こんなに緊張しなくてもいいのかなと思うぐらい全くしなくて、本当に最初から最後まで楽しむことができました。

・藤森由香選手
 納得のいくような結果にはつながらなかったソチオリンピックでしたが、何よりここまで頑張れるように支えてくれたすべての皆さんへの感謝の気持ちが溢れてきました。オリンピックという大きな目標に向かって行く道のりは、夢の中を走り続けて来たようなもの。そのオフロードのような険しい道は本当にたくさんのことや思いを経験させてくれましたし、それが宝となりました。オリンピックでは、スポーツで国を越えて一つになれる、そんな素晴らしい体験をすることができ、スポーツの魅力が一層引き立ったと思いました。夢を目指して努力して来られたすべての選手たちに大きな拍手を送ります。

<(2)に続く>

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