日本オリンピック委員会(JOC)は20日、都内で第22回オリンピック冬季競技大会(2014/ソチ)の日本代表選手団の結団式を、秋篠宮同妃両殿下ご臨席の下、行いました。
式典には、選手・役員合計226名の選手団(1月20日時点)のうち、126名が出席。ソプラニスタの岡本知高さんによる国歌独唱に続いて、竹田恆和JOC会長は「高いレベルの代表選考をクリアし、日本代表に選ばれた選手の皆様に心からお祝いを申し上げます。日本がオリンピックに参加してから約1世紀という歴史の重みを胸に、正々堂々と競技にまい進し、活力ある日本の姿、世界に誇れる日本の姿を、オリンピックを通じて世界に伝えていただきたいと思います」と挨拶しました。
続いて、日本代表選手団の橋本聖子団長をはじめ、葛西紀明主将(スキー・ジャンプ)、田畑真紀副将(スケート・スピードスケート)、小笠原歩旗手(カーリング)ら各競技の選手団を紹介。団旗授与では、秩父宮殿下よりご下賜の団旗が竹田会長より橋本団長へ、橋本団長より葛西主将介添えの下、小笠原旗手へと授与されました。
その後、ご臨席の秋篠宮殿下がおことばを述べられ、日本代表選手団を激励されました。
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本日、来月からロシア連邦のソチ市において開催される第22回オリンピック冬季競技大会に参加される選手並びに役員の皆様と、お会いできましたことを誠にうれしく思います。また、選手として参加される方々には、厳しい選考を経て日本の代表になられたことを心からお慶び申し上げます。
この度のオリンピックにおいては、過去最多であった前回の第21回大会より、さらに12種目多い7競技98種目が実施されると伺っております。この記念すべき大会に参加される皆様には、ソチの自然と文化に触れつつ、世界各地から集う人々との交流を深められ、スポーツを通じての国際親善に努めていただくことを期待しております。終わりになりますが、皆様には健康に十分留意されますとともに、競技に対しては日頃の成果を存分に発揮されることを祈念し、結団式に寄せる言葉といたします。
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ご来賓の桜田義孝文部科学副大臣(下村博文文部科学大臣の代理)からは「日本代表に選ばれた皆様のたゆまぬご努力と、指導にあたった方々のご尽力に敬意を表します。世界のアスリートが人間として能力の限界に挑戦する姿、とりわけ日本選手の活躍は多くの国民、特に青少年に夢や感動を与えてくれます。選手の皆様はこれまでの成果を思う存分に発揮し、日本代表としての誇りと自覚を持ってベストを尽くしていただきたいと思います」と祝辞を頂きました。
さらに、エヴゲーニー・ウラジーミロヴィッチ・アファナシエフ駐日ロシア連邦特命全権大使は「ソチではオリンピックの準備ができていることを確認しております。日本代表チーム、各国のチーム(の訪問)を楽しみにしています」と日本代表選手団を歓迎しました。
日本代表選手団を率いる橋本団長は「2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催決定後、初となるオリンピックで団長を拝命し身の引き締まる思いです。選手強化本部のテーマは『人間力なくして競技力なし』です。ロンドンオリンピックの選手の活躍が日本代表選手団と国民の皆様の心を一つにした推進力を引き継ぎ、本大会でも選手と国民の皆様が情熱を共有できるよう、団長として、JOC選手強化本部長として、細心かつ大胆に取り組んでまいります」と挨拶しました。
最後に田畑副将、小笠原旗手介添えの下、葛西主将が決意表明を行い、「日本代表選手団に選ばれたことを誇りとして、自覚と責任を持って大会に臨みます。そして、一人ひとりが不撓不屈の精神で取り組んできたトレーニングと、ソチにかける熱い思いをチームジャパンとして集結し、一意専心、競技に挑みます」と述べました。
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