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2016.08.11 オリンピック

【リオ・リポート】涙こらえた愛ちゃん「3人で絶対にメダルを」

【リオ・リポート】涙こらえた愛ちゃん「3人で絶対にメダルを」
銅メダルを狙った福原選手だが、3位決定戦勝利はならなかった

■「こういう結果になってしまってすごく残念」

 リオデジャネイロオリンピックの大会6日目。卓球の福原愛選手が女子シングルス3位決定戦に臨みましたが、北朝鮮のキム・ソンイ選手にセットカウント1-4(7-11、7―11、5-11、14-12、5-11)で敗れ、銅メダル獲得はなりませんでした。

「日本、ブラジル、中国とたくさんの方が応援してくださっていたので、みなさんが喜んでいただけるような結果を残したかったんですけど、こういう結果になってしまってすごく残念です」

 目に涙を貯めながら、それでも決して涙を流すことなく、試合後のミックスゾーンで福原選手は気丈にそう答えました。

 2日前の現地時間8日。福原選手は「ザグレブの世界選手権で0対4で負けた相手。絶対に厳しい試合になる」と覚悟して挑んだルーマニアの強豪、ダニエラ・モンテイロドデアン選手との初戦(3回戦)をわずか18分でストレート勝ち。過去3度出場したどのオリンピックよりも仕上がりの良さを感じさせていました。

「やっぱりこの1カ月間毎日が限界を超えるまで練習をすることができたので、自信を持ってプレーすることができています」

■「悔しい思いの方が大きい」

 この言葉どおり、続くリ・ミョンスン選手(北朝鮮)との4回戦もストレート勝ちして翌日のベスト8に進むと、世界ランク4位で前回ロンドンオリンピック銅メダリスト、シンガポールのフェン・ティアンウェイ選手をも4-0で一蹴。自身初のオリンピックベスト4へと進出しました。

 俄然高まるメダルへの期待と現実味。しかし、そこからもう一歩の壁が高く、準決勝ではロンドン大会金メダリストの李暁霞選手に力の差を見せ付けられ、3位決定戦も前述通り及びませんでした。

 個人戦ベスト4という結果は自身でも驚く結果だったと福原選手は明かします。しかし、だからといって充実感も達成感も感じていません。あるのは「悔しい」という思い、ただ1つ。

「オリンピックというのはメダルを取らなければ全く意味がないと思っているので、悔しい思いの方が大きいです。嬉しさとかそういったものはほとんどないです」

 そこにはもうかつての“泣き虫愛ちゃん”はいません。零れ落ちそうになる涙をこらえた視線の先は、すでに現地時間12日から始まる団体戦を見据えているのです。

■「団体戦があって良かった」

「もし団体戦がなかったらこのまま崩れていると思うので、本当に団体戦があって良かったなと思います。佳純ちゃんも物すごく悔しい思いをしていると思う。3人で力を合わせて絶対にメダルを取って帰ってきたいと思います」

 個人戦は練習してきたものを出せているという自信になった、とも話していた福原選手。そこで得た自信と勢いはきっと、石川佳純選手、伊藤美誠選手にも伝わり、チームとしての結束はより一層、高まることでしょう。

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