ロンドンオリンピックの卓球女子シングルスが31日に行われ、シングルスの日本勢では男女を通じてオリンピック史上初めて準決勝に進出した石川佳純選手は、第2シードの李暁霞選手(中国)に1−4で敗れ、3位決定戦に回ることになりました。日本卓球界初のメダルを懸け、現地8月1日14時30分(日本時間22時30分)に第6シードのフェン・ティアンウェイ選手(シンガポール)に挑みます。
第5シードの石川選手は準々決勝で第8シードのワン・ユエグ選手(シンガポール)に4−1で快勝。第1ゲームを落としましたが、その後は形勢逆転して一気に4ゲームを連取して勝負を決めました。準決勝は第2シードの李暁霞選手(中国)と対戦。2ゲーム連取されて迎えた第3ゲームは粘りの卓球で奪ったものの、残念ながらその後が続きませんでした。
敗れはしましたが、石川選手には卓球王国の中国メディアも一目置いており、一挙手一投足に注目していました。中国のテレビ局『北京電視台』の女性記者(匿名希望)は「カスミはグッドプレーヤー。ポテンシャルを秘めているわね。今日は負けたけど、これからもっといい選手になると思います」とその実力を高く評価。「カスミが負けるのは仕方ないわ。李暁霞はアテネ、北京オリンピックの金メダリストである張怡寧と同じコーチから指導を受けているの。中国期待の選手よ」と付け加え、その相手に健闘した石川選手をたたえました。
さらに「アイチャン(福原愛選手)とカスミは中国でも人気のある選手です。彼女たちはかわいいし、強さも兼ね備えているからみんな好きですよ」と解説。だからなのか、福原選手と石川選手の日本での注目度、人気の理由を探ろうと積極的に取材していました。
最後に、この女性記者に3位決定戦の勝敗を予想してもらうと、「明日はカスミが勝つと思うわ。ティアンウェイはあまり良くないみたい。グッドラック!」とエールを送ってくれました。日本悲願のメダル獲得へ――。中国のファンも石川選手を応援してくれることでしょう。
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